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開催期間     展覧会名  作家名 
作品内容
 

    
‘21.1.16(土)~1.31(日)  Viewpoints 小原若菜、片山浩、西村正幸、西村怜奈、山本マヤカ 絵画
版画
立体 

    
      
  小原若菜、片山浩、西村正幸、西村怜奈、山本マヤカ            
....................................................................................................................
 
           
■展覧会について ■viewpoints展について
 本展覧会は2020年6月に予定していましたが、コロナ禍で延期となり、2021年の新春展として開催することにいたしました。5人のグループ展ですが、中心メンバーの片山さんは当ギャラリー発足以来個展開催のみならず、色々な形でご協力いただいています。現在名古屋芸術大学准教授、版画教育にも熱心で、数多くの版画作家を育成しています。
西村正幸さんは元名古屋芸術大学教授(現在は京都精華大学)で版画コースとアートクリエーターコースを創設され、たくさんの個性的なアーティストを育成されました。作品は独特の美しいブルーの中に平和へのメッセージが散りばめられています。
小原若菜さん、西村怜奈さん、山本マヤカさんは西村、片山両先生の元で絵画、版画を学ばれ夫々独自の作風で活躍されています。ご高覧よろしくお願いいたします。(芽楽)
タイトルである “Viewpoint” は展望台を意味しますが、観測所のような大げさなものではなくて、「眺めのいい場所」くらいかと。この展覧会ではギャラリースペースを登山道になぞらえてみたいと考えています。多くの登山の目的は頂上に到達することですが、その長い道程のさまざまな瞬間に “Viewpoint” が訪れるようにすべての作品は一つの “Viewpoint” から見ることは出来ず、それぞれに違う “Viewpoint” を持っています。またその作品を読み解く “Viewpoint” も違うでしょう。
 出品する作家は「風景画」を描いているわけではありませんが、作品には風景が現れます。「描かれた風景」の中にある意味、あるいは意味の無さ。またはその風景を通して訴えたいメッセージの有りから無しまでのグラデーションのような差異を見ることが出来ると思います。それぞれの “Viewpoint” で。

    
 ‘21.1.16(土)~1.31(日)  星野優子グラスワーク展
ー光と風の対話ー恵みの種ー
星野優子  ガラス
    
会場風景 星野優子作品
■展覧会について ■作家略歴
 トンボ玉は3500年以上の昔から装飾品として尊ばれてきました。。
わずかな光にも反応し、美しい色の変化を楽しむ。
星野さんのトンボ玉はとりわけ色が美しい。
心にあるものが色の表現に反映するとか。
■作家メッセージ
春を待ち望み、色で遊んでみました。
ネックレス、ブレスレット、イヤリング etc
皆さまとの出会いをお待ちしています。
  兵庫県生まれ。
1976 愛知県立芸術大学美術学部卒業。
1977 造形研究活動の後、
1987 に工芸工房「萌」を開設。ガラス工芸に専念、トンボ玉の復元と研究に努め、各地でトンボ玉展を開く。以降各地のサロン、ギャラリーにて作品発表
1998 キリスト教信仰に入り、創作活動も新たな境地に入っている。
個展 各地にて多数開催
           

    
2021.2.13(土)~2.28(日 中田奏花 個展
ーよく見えないー
中田奏花 油彩
写真

会場風景 絵ー植物
■展覧会につい ■作家略歴
 中学生の頃、光と闇の画家 レンブラントを見て絵の虜になった作家が芸大の卆展で描いたのは逆光の中の5人の人物像である。人物の体形や衣服のしわやひだは見事に描いているが、顔の表情は全くわからない。各々が何を考え、何を体験し、どんな欲望をもっているのか、お互い絆があるのかないのかは不明である。
 見えているものが実は何なのか、全て見えているとは限らない。では逆光により見えなくなった面々から見えてくるものは、果たして何か?レンブラントの光の作用とは真逆の光の作用が興味深い。
 しばしば演劇的とも評されるレンブラントだが、作家も演劇に関心があり、演劇的に絵画を構築したいと言う。今展では絵画とともに写真作品も展示します。
 フレッシュな作家の当ギャラリー初個展「よく見えない」ご高覧よろしくお願いいたします。

東京都国立生
2020  愛知県立芸術大学大学院美術研究科博士
2021  前期課程油画・版画領域 在籍
      神山財団奨学生7期
   

2021.2.13(土)~2.28(日 饗庭三七子ガラス展
ー眠りの森ー
饗庭三七子 ガラス

会場風景 rim plate
■展覧会につい ■作家略歴
 2016年名古屋芸術大学卆展で見たガラスのオブジェ作品に可能性を感じ、翌年陶芸家大西佑一氏との二人展を開催した。その後作家は関東に修行に出る。ガラス作家として必要な知識と体験を積み、技術的にはパート・ド・ヴェールなども修得し巾を広げた。
 さらにこの2年間新世紀工芸館にてキルンワークなどを追求し、自らのスタイルを確立しつつある。
長い修行期間を終えいよいよプロとしてスタートします。今展では白、黒のガラスパウダーで表現した器や、ガラスならではの透明感を出した器(主にお皿)を出展します。
 饗庭三七子ガラス展「眠りの森」是非ご覧ください。(芽楽)
1994 愛知県生まれ
2016 名古屋芸術大学美術学部美術学科ガラスコース卒業
2016 饗庭美菜子・大西佑一 二人展
2021新世紀工芸館修了

2021.3.13(土)~3.28(日 ー草莽の陽ー
秋田光彦水彩画展
秋田光彦 水彩画

会場風景 阿久比の丘
■展覧会について ■作家略歴
 秋田光彦水彩画展は9回目を迎えます。
これまで身近にある四季折々の自然の佇まい、樹林や水辺などを描いてきました。
高度の水彩画技法で描かれた風景には、文字通り「風」が吹いています。
季節の移ろいが感じられます。自然への憧憬があります。
今展「草莽の陽」展、是非ご高覧いただきますようお願いいたします。(芽楽)

■展覧会につい
樹木の叢と水の景、川面を揺らす微かな風
打ち捨てられた釣り舟、光の中に移ろう水辺の陰影
と丘の景色を墨と水彩で描きます。


       秋田光彦
1953  愛知県岩倉市生
1978  名古屋芸術大学美術学部絵画科卒業
1994 第23回現代日本美術展(東京都美術館、京都市美術館)
1994  第17回エンバ美術コンクール展(エンバ中国近代美術館)
1995  第39回安井賞展(セゾン美術館、他)
1996  第12回現代日本絵画展「宇部ビエンナーレ」(宇部市文化会館)
1996  第40回安井賞展(セゾン美術館、他)
2000  個展 ギャラリー141(05)
2004  個展 ギャラリー芽楽(`06.`08,`10,`12,14,16,18,21)

2021.3.13(土)~3.28(日 秋田康緒織展
ースウェーデンの手織りー
秋田康緒  

会場風景 ミニマット
 ■展覧会について  ■作家略歴            
 秋田康緒さんの初個展となる「スウェーデン手織り展」をご紹介いたします。
秋田さんは東京デザイン専門学校を卒業後、たまたま購入した小説の人物たちの機織りの日々に興味を持ち2007年から学び始めました。15年目を迎える本年初個展を決意し、得意とするスウェーデンの手織りを発表します。
 古くから、冬の寒いスウェーデンでは羊が飼われ、羊毛から紡いだ暖かい衣服や敷物などが作られ特産品として発展しました。織の種類やデザインも豊富です。
 今展では最も人気があるローゼンゴンの技法で暮らしを彩る作品を展示します。ご高覧よろしくお願いいたします(芽楽)
愛知県出身
東京デザイン専門学校グラフィックデザイン科卒業
2007年より「片桐織物教室」にて機織りを学び始める

2021.4.10(土)~4.25(日 三波千恵展
ーあき地ー 
三波千恵 油彩

会場風景 untitled P30
 ■展覧会について 作家コメント             
 制作スタイルについて作家は「絵は、何かをする意味や、目的のようなものから自分を自由にしてくれる」ものと言う。カーテンやテーブル、空や雲などモチーフらしいものはあるがそれは重要ではない。何かを弾みに絵の旅が始まる。
 深奥からのサインに従い筆が自由に動く。グレーや、ブルー、ピンクなどの色が縦横に走ったり、止まったり、時折葛藤を経て、それ等は周りと融合し、ある空間を形成する。次第に時間や場所の感覚もなくなる。
 完成した作品は、観る者夫々に自由な発想を促す。「あき地」、そこは豊かな空間です。「意味」というものを殊更強調しない不思議な魅力を持った作品、是非ご覧ください。(芽楽)

■作家略歴
1980 大阪府生まれ
2010 愛知県立芸術大学大学院美術研究科修了
<個展>
2011 「あき地」(ギャラリー芽楽/名古屋)2012,'17、19
2013 トーキョーワンダーウォール2013 個展(東京都庁)
<グループ展>
2009 「新人作家発掘展」(ギャラリーA・C・S/名古屋)
「版画/視座/作家たち」(ギャルリプチボワ/大阪
第8回熊谷守一大賞展(アートピア付知交芸プラザ/岐阜)
2010 アートアワードトーキョー丸の内2010(丸の内行幸地下ギャラリー/東京)
2012 「秋の小旅行 2012」(尾張瀬戸駅近辺/愛知)
2013 「落石計画クロニクル」(アートラボあいち/名古屋)
2015 はるひ絵画トリエンナーレ(清州市はるひ美術館/愛知)

2019  ゆくりか/see saw gallery +hibit  (名古屋)
<受賞>
2013 トーキョーワンダーウォール2013:ーキョーワンダーウォール賞

 

何も描いていないような絵を描きたいと思っています。
どこにもつながらないような絵が描けたような気がするとき、
絵が勝手にすきな方に行ってしまうので、それが面白くて
描いているのかもしれないです。  

三波千恵
 

20 2021.4.10(土)~4.25(日) 村井大介・村井陽子 展
~動物と器~
村井大介・村井陽子 陶芸

会場風景                                         村井陽子作品「しろくま」 村井大介作品 高足プレート
■展覧会について ■作家略歴
年に続き芽楽3度目の展覧会をご案内いたします。
atelier juca設立後10年を迎えます。
多くの皆さまのご支援もあり着実な歩みを続けています。
大介さんはシャープな造形とチタン釉などのテクスチャーが高い評価お得ています。
また陽子さんは適格な動物描写と可愛さが人気です。
「動物と器展」、ご高覧よろしくお願いいたします。(芽楽)


■作家コメント

同じ磁土、同じ窯、同じ空間から生まれる
ちがう形

村井大介・陽子
村井大介
1979年 三重県松阪市生まれ
2004年 名古屋大学大学院博士課程前期終了(フランス文学専攻)
2012年 愛知県立瀬戸窯業高校セラミック陶芸専攻科修了。 四日市萬古陶磁器コンペ2012 入選
村井陽子
1984年 愛知県名古屋市生まれ
2007年 愛知教育大学生涯教育課程造形文化コース陶芸専攻卒業
2011年 atelier juca(アトリエジュカ)としての活動をはじめる。
以降「 atelier juca展」、個々の個展、グループ展など多数開催」、
2018 ギャラリー芽楽で「日常と特別」展開催
現在瀬戸市にて制作

 2021.5.8(土)~5.23(日 川村友紀 銅版画展
"Intaglio“ 
川村友紀 銅版画展
"Intaglio“ 
銅版画

会場風景 like a yellow cosmos  
■展覧会について ■作家コメント
 川村さんは多くの版画作家を輩出した愛知教育大学の出身です。卒業後も継続して作品を制作し、多くの個展、グループで発表を続けています。
 当ギャラリーでは2005年~2015年まで芽楽・ミニアチュール展に連続出展、さらに2016年、個性的版画家を紹介したBUD展(版画3人展)に参加いただきました。また2011年には優れた作家による黒の魅力を様々に表現した「黒へ/黒から」展でも優れた作品を残しています。
 制作はエッチングを主にソフトグランドを併用するなど、丁寧な制作態度を貫き、花や植物、トンボなどの昆虫、人物など自然界をモチーフに、優しく、美しく、慈しむように表現する作品は多くの皆さまのご支持を得ています。(芽楽)
■作家略歴
 2005年 愛知教育大学教育学研究科 芸術教育専攻美術分野卒業
2004年 第72回版画展 入選、同’05入選
2005年 芽楽・ミニアチュール展、以降2015年まで出展
2011年 ファン・デ・ナゴヤ美術展2011「黒へ/黒から」(名古屋市民ギャラリー矢田)
2012年 「riPpLe」三人展(ギャルリーくさ笛/愛知)
2013年 「川村友紀展 ~Intaglio~」(ギャラリー彩/愛知)
「riPpLe」三人展(ギャルリーくさ笛/愛知)
2014年 「川村友紀銅版画展 ~Intaglio~」(ギャラリー彩/愛知)
      「riPpLe」三人展(ギャルリーくさ笛/愛知)
2015年 「riPpLe」三人展(ギャルリーくさ笛/愛知)
「川村友紀銅版画展」(月の庭/名古屋市東区)~“16 .2.14
2016年 「川村友紀銅版画展」(ハートフィールドギャラリー/栄)
2019年 「川村友紀銅版画展」(カフェギャラリーベルヴィル/長野)
  
 大地と空の間、共に存る
晴れの日も雨の日も
心はずませ重なり合う
何気なく見えている"ものたち"が
つながってゆく
さり気なく流れる音楽のように刻みたい

川村友紀
 

 
2021.5.8(土)~5.23(日) 柴田節郎陶展
ー酒の周りの器展ー
柴田節郎 陶芸  

 
   
 会場風景  白磁注器  
 ■展覧会について  ■作家コメント  
 本来この展覧会は、セツローさんの80歳傘寿記念展として2020年5月に予定しましたが、緊急事態宣言により延期し今回の開催となりました。
 制作歴60有余年、セツローさんは一貫して陶という素材と向き合い、その可能性を広げてきました。社会性のある作品、遊び心や思索に富んだ自己表現、気品のある作品・・・その領域は広い。
 若い頃の油絵、陶芸、デザイン体験、陶磁試験場での素材、技術研究、京都河島工房での修行など体験と持ち前のセンスが基盤となっており、今なお旺盛な制作力を支えています。
 1年遅れの傘寿記念展、お好きなお酒をテーマに得意の腕を奮っていただきました。ご高覧よろしくお願いいたします。(芽楽)
■作家略歴
1940 岐阜県多治見市生まれ
1956 西寺鉄舟氏に油絵を師事
    「絵を描く心を知り、この時の教えが今の物造りの中に根付いた」
1957  県立多治見工業高等学校図案化卒
    土岐市立陶磁器試験場に入り翌年58、京都出張で八木一夫氏に出会う
    「社会性を持った陶芸界を知る」
    日野根作三氏に陶工芸について学ぶ
    「約15年間陶工芸のいろはから学ぶ」
1965  陶磁器試験場退職
    河島工房(京都)にて研修
1968 多治見市に陶房を開窯
    現在に至る。
個展 2010年岐阜現代美術館他国内外で多数開催<br>
当ギャラリーでは、‘05、‘07、‘10‘12、'14、’16,’18に次いで8回目の個展
 現在  やきもの教室 杜の土 /滞在型作陶施設”HO-CA” 主宰
 酒は百薬の長 されど
万の病は酒よりこそ起これ。
(兼好法師)

私には 遅きに失しました。

柴田節郎 

 
2021.6.5(土)~6.20(日) 堀池典隆展
パリ、アジェと100年の隙間
記録が「記憶」に変わるとき・・・
堀池典隆  写真 
 
 
会場風景   ノートルダム大聖堂とセーヌ川
  ■展覧会について  ■作家略歴
 これまで度々フランスに赴き、南欧の「ル・トロネ修道院」やパリを題材にした多くの静謐な作品を発表しファンを魅了してきた。2018年以降当ギャラリーでは「パリ、アジェと 100 年の隙間」と題して展覧会を開催し今回3度目となる。
 アジェは1890年代~1920年代まで約8000枚の作品を残している。堀池さんは2015年から4回に亘りアジェが撮影したパリ中心部1~6区の撮影ポイント約200か所でアジェの視点を意識しながら撮影した。冷たい雨に降られたり、デモと交錯したり、古書展のおじさんと仲良くなったり、悲喜こもごもの取材であった。
 ここ数年パリではノートルダム寺院の焼失や反政府デモ、さらに新型コロナウィルスによるロックダウンなど発生し取材がままならない状態であるが、これまで取材した貴重な作品をもとに今展では25点の作品を発表します。
 100年前のアジェの作品と100年後の堀池作品を並列に並べた作品及び両者を重ねた作品を展示します。
 アジェの時代は文化が花開いた時代です。その後戦争をはじめ様々の歴史が積み重なっています。時の流れを追想しながらご覧ください。(芽楽)
 1955 静岡市生まれ
1977 日本写真専門学院名古屋校卒業(現・専門学校日本デザイナー芸術学院 名古屋校)
1978 名古屋芸術大学 美術学部卒業
1978~1982 カメラメーカーのギャラリーなどで個展、グループ展を開催
2011~ 作家活動を再開、グループ展多数参加(2015年~作家活動に専念)
2014 個展 「PARIS 2.5v-isite/パリフォト展」、個展 「パリの屋根の下で」
2016 「トリクローム/三人展」
2017 「トリクロスセッション/三人展」、個展「ル・トロネ修道院」、個展 「写真とフランス映画展」
2018 個展「パリ、アジェと100年の隙間」(ギャラリー芽楽、名古屋市)'20,'21

2021.6.5(土)~6.20(日) 『片瀬和宏のひとりカップ&ソウサー大図鑑』⇦マグもあるよ!!! 片瀬和宏   陶芸

会場風景  白磁C/S   jonriマグ/銀マグ
■展覧会について  ■作家略歴
陶歴は20年を越え、オリジナル作品への追求は今佳境にあると言っていい。沖縄県立芸大、瀬戸長江重和氏工房ででの修行期を経て独立後も余念がない。
 鋳込み、手捻り、ろくろ成形、タタラ等の技法及びその組み合わせ、素材研究、色、形、デザイン等の研究から様々な作品が生み出されている。
 大別するとシャープでシックな作品、カラフルで変形の作品など作家ならではの表現である。今展ではカップやマグなどを中心にその魅力を存分にご覧いただけるものと思います。是非お楽しみください。(芽楽)
1979年静岡県生まれ。
沖縄県立芸術大学大学院修了後、瀬戸の作陶家・長江重和の助手を務め、創作の観点からの鋳込み成形を学ぶ。
2008年、愛知県豊田市に築窯。
2015年、自身発の展示室「座辺身辺」を始める。

2021.7.3(土)~7.18(日) 柴崎あかり展
ー瞬きー
柴崎あかり 油彩

会場風景     白線跡
■展覧会について ■作家略歴
 名古屋造形大学大学院を修了した若い作家の2度目の個展を紹介します。
モチーフは一貫して海辺の近くの何気ない風景である。海岸の砂浜、防波堤、漁船、海景、作業小屋、海辺の通り、雲・・・、夫々に、波立つしぶき、暮れゆく雲の流れ、刻刻と変わる夕日、海辺の臭い、漂う息遣いなどを伴っている。筆の運びは早く黒、ブルー、茶、白等等、少ない色数で流れるようなタッチで描く。
 決して派手ではないし、目新しさもないが、大胆な省略を伴う画面構成、落ち着いた色調、素早いタッチは爽快であり味わい深い。動きの激しい世界にあって、自分の立ち位置を見失うことなく己のスタイルを切り開く制作姿勢には好感が持てる。(芽楽)
2016年 名古屋造形大学 洋画コース卒業
2018年 名古屋造形大学 造形専攻造形表現制作修了
グループ展
2015年 第10回CBC翔け!二十歳の記憶展(CBCスタジオギャラリー)
2018年 第9回はるひ絵画トリエンナーレ(清須市はるひ美術館)
2019年 個展 ギャラりー芽楽(名古屋市)'21

2021.7.3(土)~7.18(日) 馬川祐輔 陶展
【Life is ...】
馬川祐輔 陶芸


会場風景   片口  楽漆碗
■展覧会について ■作家略歴
 兵庫県生まれ。大阪芸術大学、多治見市陶磁器意匠研究所で陶芸を学び、現在丹波篠山にて工房を営む気鋭の作家である。
 独自の創作スタイルでオブジェや器を制作する。幼いころから慣れ親しんだ自然界の昆虫、動物、植物をモチーフの作品に加え、楽焼きによるプリミイティブな作品など、制作の巾が広がっている。
 新型コロナが世界を席巻しだして約1年半、今なおその勢いは衰えていない。最も優れた生き物人間と目に見えないウィルスががっぷり四つの戦いの構図である。工房のある丹波篠山は自然豊かなところであるが、そんな中でも戦いはある。「いのち」の儚さ、尊さを感じつつ、それでも作家はたんたんと「いのち」を吹き込みながら作りつづけている。
 今展では土偶を媒体に自然の生命力を表現した作品を主体に展示します。ご高覧よろしくお願いいたします。(芽楽)
1984年 兵庫県伊丹市生まれ
2006年 大阪芸術大学工芸学科陶芸コース卒業
2008年 多治見市陶磁器意匠研究所技術コース
活動歴
個展、グループ展全国で多数開催
*当ぎゃらりーでは2014年、’15、’17、’19に次いで5回目の開催

2021.9.4(土)~9.19(日) 作田優希展
ー此処は私の居場所じゃないー
作田優希展 平面
 
 
      
 会場風景 誰かのために生きている    
 ■展覧会について  ■作家略歴  
 作田優希展、2019年以来2度目の個展を迎えます。
前回以降、数々の展覧会で作品を発表を続け、京都市立芸術大学大学院を修了しました(修了展では油画部門で奨励賞を受賞)。この間、美術の面のみならず、旅の体験、音楽や本の世界からの刺激、自らのエッセイ等の経験が積み重なり絵画制作に厚みを与えています。
 今展の作品には前回からのモチーフである森や樹木の中に人物や動物、花などが加わり、構図の面でも、無機質な直線や異空間を配し、植物や生き物の有機的な曲線とのぶつかり合いで’心地よい違和感’を生みだしています。さらに作家自身のフレッシュな体験から得た多くの心情や記憶が描き留められています。
 作田優希新作展是非ご覧ください。(芽楽)

■作家メッセージ
国内の旅、初めての海外一人旅、絵本への旅、本の旅、物語への旅。
あらゆる世界や場所への旅は、抱えきれない思い出と記憶を持ち帰ってきた。
旅の途中、常に心の片隅にあった小さな違和感。切ないけど心地よい不思議な違和感を、
絵画の何処かにこっそりとしのばせていく。


作田優希
 2020 京都市立芸術大学大学院 美術研究科 修士課程 絵画専攻(油画) 修了
2018 名古屋芸術大学 美術学部 美術学科 洋画コース 卒業
個展
2021 個展(ギャラリー芽楽) 名古屋
2020 個展(ギャラリー恵風) 京都
2019 個展(京都市立芸術大学小ギャラリー)
    個展(ギャラリー芽楽) 名古屋
グループ展
2021 六甲ミーツ・アート芸術散歩2021 神戸
2020 抽象表現への挑戦(グループ展、芝田町画廊) 大阪
   他多数
賞歴
2019年度京都市立芸術大学作品展 奨励賞
第23回ふくい風花随筆文学賞 入賞(U30賞)
平成30年度 京都銀行美術研究支援制度 奨学生
 

 
 
 021.9.4(土)~9.19(日) 栢野紀文陶展
ー転がる球に紛れて飛ぶー 
 栢野紀文  陶芸  
 
 
 
     
 会場風景  リム皿  土星鉢  
 ■展覧会について  ■作家略歴  
  岡山大学で陶芸を学んだ後、滋賀県陶芸の森でレジデンス制作、その間26歳の若さで朝日陶芸展でグランプリを獲得した。その後、常滑市に居を移し、吉川正道氏の下で修行を積み、2004年独立した。
 当ギャラリーでは2005年から栢野展を開催し今展で10回目を迎える。作品のあらゆる面にカラフルに描かれた大小様々な形の絵が特徴である。橙色の地に散りばめられた形や色は使う楽しみのみならず観る楽しみを供してくれる。
今展では、大小のお皿や、カップ、碗類、オブジェなどを賑やかに展示いたします。ご高覧よろしくお願いいたします。(芽楽)
 1971  岡山県生
1997  岡山大学教育学部美術教育研究科修了。
     滋賀県陶芸の森研修生、
     第35回朝日陶芸展グランプリ
1998  愛知県常滑市に移る。吉川正道氏のもとで
     勉強(2004独立)
個展  全国各地で開催、
     当ギャラリーでは‘05、‘06、‘07、09、‘11,`12,'14,’16、18,'21
年開催
 
  
 
 2021.10.2(土)~10.17(日)
休廊日 火、水
 栃原敏子展
ーすべてのものはつながっているー
 栃原敏子 平面    

     
 会場風景 「すべてのものはつながっている4」   
 ■展覧会について    
 1995年阪神大震災を機に絵のスタイルが一変する。ボランティア活動をしながら現場を見つめ、記憶に留めるように「助ける人」「助けを求める人」等数多くの作品を描き発表。作品は奔放になり、熱く、力がみなぎり、必死さが伝わってくる。針生一郎氏をはじめ名だたる美術家の目にとまり絶賛される。
 作品は国内のみならずニューヨークでも展示され脚光を浴びるところとなった。ニューヨークパブリックライブラリー、ニューヨーク近代美術館でもアーティストとして登録され、活躍の舞台を広げるきっかけとなった。ルーマニア、フランス、イタリアなど世界各地で発表の機会を得、世界的な評価を得るところとなった。
 その後作家の目は社会の矛盾、世界各地の紛争等による人々の苦しみ、自然界の摂理へと向けられ、平和を希求する作風へと変化をつづけている。暖かく包み込むような赤や黄、時には激しく流れるブルー、黒やグレーの不穏な色・・、変形パネルを使用し、抽象的な作風の中に宇宙や人の心の神秘、命の不思議さを美しく、ダイナミックに描いている。
 今展「すべてのものはつながっている・・」、愛と平和への想いを描いた作品、是非ご覧ください。(芽楽)
■作家メッセージ
この世に存在する全てのものは根底で微妙に絡み合ってつながっている..。
川、海、山、森、林、大地、空…それらがお互いを必要とし尊い命を育んでいる..。
耳を澄ませば確かに聞こえる魂の声..。 

花は無心に蝶を招き..蝶は無心に花を訪ねる..。
そこに意図的なものがあるわけでもなく・・
自然にそうなっていく自然の摂理。。それが自然の法則。。

風の音..雨の音..その後の静寂..。
それは宇宙との交信にちょうどいい..。
1枚の絵を完成させるためには宇宙からの魂の声が必要なのだ。。

人間の欲や業が人々の命を脅かし..。
自然のバランスが大きく崩れようとしている今..。。
すべてが変わらない日々であることが大切に思えてくる..。

キャンバスに引く1本の線..。
終わりの見えない作業に渾身の思いをこめて..。
線に..かたちに..色に..愛を..。

たとえ明日、世界が滅びようとも、私は今日、リンゴの木を植える。。  
(マルティン・ルターの言葉)

 1946年  Manchurianに生まれる
1997-98年 New York SOHOアートフェスティバルでファーストルック賞を受賞
     ザ・ニューヨークパブリックライブラリー及びMOMAにアーティスト登録
1998-99年 経済誌「インターナショナルエコミー」2度作品掲載される(NY)
2000年 「震災と美術」兵庫県立近代美術館
2008年 ARTENIM南フランス国際アートフェア公式入場券,招待券に作品採用される
2009年 西脇市岡之山美術館 25周年記念展「栃原敏子展」(西脇市)
     バルビゾン&日本・兵庫交流国際平面造形展(あさご芸術の森美術館)
「バルビゾン&朝来交流現代美術シンポジューム」において感謝状受賞
    NYの大学 ADIRONDACK COMMUNITY COLLEGE 招待展
    (マンハッタン、ルーマニアへ巡回)
    亀高文子記念赤艸社賞受賞(兵庫県芸術文化協会) 
2010年 ミレー晩鐘150周年記念展招待(バルビゾン ルソー美術館)
2011年(2016年, 2020年) 岐阜現代美術館(岐阜県関市)
2012年 韓国EXPO韓中日特別招待展 (韓国イェウルマル美術館)
2013年 “Arte del Sol levante nell’isola del Sole” Messina美術館(イタリア)
2015年 「神戸ビエンナーレ」BBプラザ美術館
     “Arte del Sol levante nell’isola del Sole” Mud Museum(ミラノ)
2018年  韓国アートフェア (ソウル)
2019年 「栃原敏子展」 あさご芸術の森美術館(朝来市)
 

 
 2021.10.2(土)~10.17(日)
休廊日 火、水
杉本たけ子陶展
Potteryの白 2021 Ⅱ
-立体と器ー 
杉本たけ子 陶芸

   
 会場風景 磁土オブジェA  楕円皿   
■展覧会について   ■作家略歴  
 行動する陶芸家杉本たけ子の2度目の展覧会をご案内いたします。
約25年前、土という素材との出会いからその可能性を追求してきました。
土本来の持つ自然さを損なうことなくシンプルにプリミティブに色や形を施してきました。
これまで見てきた多様な美や自然感から独自の造形が生み出されています。
作品は単独の美に止まらず、空間の中でその美しさを際立たせます。
今展「Potteryの白」、「白」の新作、お楽しみください。(芽楽)


■作家メッセージ
      作品の素材として白化粧土を使ってきました。
        今、白い作品の可能性を感じています。
        土、釉薬、化粧土、形などそれぞれの組み合わせから
        生まれる作品。
        楽しんで使っていただけたらと思います。

        杉本たけ子
 1995年瀬戸窯業高校陶芸専攻科卒
個展
    2021.10 ギャラリー芽楽(名古屋)
    2021. 4ノリタケの森ギャラリー(名古屋)
2020.11ギャラリー伽耶(安城)
   3 ギャラリーノイボイ(名古屋)
    2019. 9ザ.ブルーボックスギャラリー(岡崎)
       6 ギャラリー芽楽(名古屋)
    2018. 3ザ.ブルーボックスギャラリー(岡崎)
    2017.11ギャラリーノイボイ(名古屋)
       9ノリタケの森ギャラリー(名古屋)
       4喜多美術館(奈良)
    2016.12~2017.2 碧南哲学たいけん村無我苑(碧南)
    2016.9ギャラリー島田(神戸)
グループ展
2021. 9ノリタケの森ギャラリー(名古屋)
2021. 8 三越 特選画廊(名古屋)
    2021. 8 Galerie LA CACHETTE(名古屋)
    2020~2015.12 「干支展」あさご芸術の森美術館(兵庫 朝来)
2020. 9ノリタケの森ギャラリー(名古屋)
2019. 3ギャラリーテラ(オランダデルフト)
    2018.11日本の美意識(ドイツボン)
    2016.12ドイツ文化工房(ドイツケルン)
2015~2019.7ミニアチュール展 ギャラリー島田(神戸)
賞歴 
国際陶磁器フェスティバル美濃 陶芸ビエンナーレ 朝日陶芸展         
パブリックコレクション 
アディロンダックコミュニティカレッジ(NY)
Mudeo Del Fango(Italy Siclia)
陶房 萌黄
 
     
 

2021.11.27(土)~12.12(日) 柴田麻衣 個展
ーride off into the sunsetー
柴田麻衣 平面
    
           
                 
会場風景 tide off into the sunset5             
  ■展覧会について   作家略歴            
 柴田麻衣は名古屋芸術大学大学院修了後、毎年数多くの展覧会に作品を発表、そのスタイルを多様に変化させ,
その過程の中で様々な技法、色彩感覚を習得する。次第に作品は大サイズ化、素材も多様化する。また修得した版画やペインティングの技法をフルに活用する中でレイヤー意識を際立たせた重層的な表現という独自の絵画スタイルを確立していく。そして2013年VOCA展に於いて奨励賞受賞を受賞するという栄誉に輝く。
その後、旅や歴史への関心が深まるとともに彼女のモチーフは世界を視野に入れるようになる。世界各地の景観の中に、人々の営み、歴史、文化、宗教、政治、さらには民族間の争いなどをテーマに描いていく。
近年は、民族的、人種的差別、文化の消滅、自由への束縛、ありいはコロナ禍などに向き合いリサーチしイメージを連鎖させ、レイヤーを重ねながら雄大かつ意味深い画面を作っている。
今展では古代ローマ時代まで遡り、その痕跡と現代に影響している問題に着眼したスケールの大きい作品を発表します。(芽楽)

◆作家メッセージ
落日の果て。一人の皇帝の早逝によって歴史は揺れ動く。
古代史の大きな分岐点がその後の長い物語を紡ぎ出し、今日へと振動していく。
宗教問題、そして今年強引に終わりを迎えたテロ戦争。寛容と想像を忘れて起こる悲しい連鎖。あの時の赤い太陽の中に揺らめいた一人の若者の志は、砂漠の砂となり風に舞って消えてしまったのか。古の深い記憶の中に潜む答えが私たちに宿り、今、問いかける。
柴田麻衣
 1979  愛知県生まれ
2002  名古屋芸術大学版画専攻卒業
2004  名古屋芸術大学大学院美術研究科造形専攻同時代表現研究卒業
主な個展
2017 「重層する風景」第一生命ギャラリー・東京
2012.13 「Mai Shibata Exhibition」Oギャラリーeyes(大阪)
2011  「storja」ギャラリー芽楽(愛知)’13、’14、’17、18,19、20
2010  「through the grass」ギャラリーSUZUKI(京都)
主なグループ展
2018 「不透明なメディウムが透明になる時」電気文化会館・愛知
2019 「情の深みと浅さ」 ヤマザキマザック美術館・愛知
アーティストインレジデンス
2009  「International visual artists workshop」Remisen academy in Brande(デンマーク)
受賞
2013  「VOCA展 2013」奨励賞
           

2021.11.27(土)~12.12(日) 松永泰樹陶展

-TEBINERIー 
松永泰樹 陶芸

会場風景 黒陶プレート  朱筒花器
 ■展覧会について 作家略歴
当ギャラリーでは2006年の初回から15年目、今回7回目の個展を迎えます。
これまで毎回意欲的的なテーマを掲げて新作に取り組んできました。
2006年、「白」の可能性を追求した「白土のフォルム」を発表、次に磁土と陶土、夫々の特性を巧みに使い分け、シャープさ、柔らかさ、温もりなど独特のテイストを生み出した「柔らかな白、シャープな白」,さらには白にこだわらない世界、「掌(手のひら)サイズ」「今思うオモシイロイモノ」,「土モノー石もの」・・・と続く。
陶歴も40数年を数え、蓄積された技、持ち前の美意識、旺盛な探究心、そして近年遊び心が加わり一段と面白くなってきた。
今展「TEBBINERI」では陶芸の原点に立かえる。創作の喜びや新たな発見も想像に難くない。新作が楽しみである。(芽楽)
1977年 瀬戸窯業学校専攻科修了後 マレーシアAw pottery 勤務
1981年 メキシコトルーカ陶磁器学校勤務
1985年 多治見市市之倉に「松永工房」開窯
●陶磁器デザインフォーラムせとグランプリ 日本クラフト展優秀賞 他
●瀬戸藤四郎トリエンナーレ第1回第2回特別賞 (2013・2016)
●美濃陶芸永年保存作品に選定(2017)
□個展 黒田陶苑(銀座) 札幌三越 他
  全国各地で多数開催、当ギャラリーでは2006年~今回6度目。('06,09,'11,'13,'16,'18,'21)