過去の記事＞＞２０１０年の展覧会 20１０年 開催期間 展覧会名 出展者 内容 １０．１２．４（土）〜１２．１９日） 長町眞砂子展 ー窓ー 長町眞砂子 油彩 会場風景 ２００９−春 □展覧会について □作家略歴 　主婦が好きな絵を自由に描けるようになるには多くの制約がある。グランマ・モーゼスが家族のお世話を終え、絵を描き始めたのは７５歳からであり、素朴で温かい作品を残した。長町さんは、２００１年、家事が一段落した５７歳から描き始めた。絵は小さい頃から好きだったようである。最初から抽象的な作風であった。無駄な部分をそぎ落とした幾何的な構図とやわらかい色で、身近な「家」の内外を題材に描いてきた。団体展で発表を続けており、高い評価を得ている。２００８年初めて作品に接した時、シンプルな構図から、静かさ、ぬくもり、解放感、そして風のそよぎや季節感も感じられた。短期間のうちに、制作スタイルを確立し、「日常の幸せ」をごく自然に表現する作家に興味を覚えた。（芽楽） 2001年 近鉄文化センターで油彩画を習い始める　(講師：久山雅史先生) 2002年 春日井市に転居、中日文化センター油絵教室で学ぶ（講師：杉藤哲正先生） 2003年 中部春陽2003年展に初出品（以降毎年出品） 2004年 81回春陽展　初出品・初入選（以降毎年出品・入選） 2005年 中部春陽2005年展　東海テレビ賞受賞 2006年 中部春陽2006年展　奨励賞受賞 2007年 中部春陽2007年展　同人推挙 2007年　８5回春陽展　会友推挙 １０．１２．４（土）〜１２．１９日） 宮部友宏陶展 きき ー既器ー 宮部友宏 陶芸 会場風景 既器（洗剤の花入）　　　　　　　　　　　　　　　　ＢＯＸ花器（マンガン）　　　　　　　　　　　　長い花入 □展覧会について □作家略歴 　もう随分前のことであるが、１枚の角皿を手に入れた。角が不揃いで荒っぽい。表面は茶を主体にグレー、白、黒が配されている。タピエスの絵を見るようである。この皿を使う度に、作家との出会いを期待していた。そして今年の春、ようやく願いがかない作家宮部友宏さんとお会いし、展覧会が実現することになった。 　あの角皿から随分時間が経った。宮部さんの制作スタイルにも変遷ががあったようである。宮部さんの作風がどう進化したのか、興味のあるところである。 　今展では、花器をはじめ、たくさんの器を出展いただくことになりました。是非ご高覧ください。（芽楽） 1968　岐阜市生まれ 1994　愛知県立芸術大学美術学部デザイン・工芸科卒業 1995　国際陶磁器展美濃入選/長三賞陶芸展入選 1996　ＩＡＣ日本会議「東海の現代陶芸」展（名古屋） 1997　陶芸ビエンナーレ入選 1999　朝日陶芸展入選 2000年以降個展、グループ展多数開催 ‘１０．１１．６（土）〜１１．２１日） 秋田光彦水彩画展 ー野路の風�W− 秋田光彦 水彩画 会場風景 ,水面の陽・七月 □展覧会について □作家略歴 　当ギャラリ−４回目の秋田光彦展を迎えます。これまで、四季折々の身近な風景ー水辺や林、野辺などーを描いてきた。一切の無駄を省き、見事にその場の特性をとらえる描写力は秋田さんならではである。そこには季節感、遠近感、風　のそよぎさえも感じさせる空間表現がある。回を追う毎に表現方法も少しづつ変化しているが、自然に対する秋田さんの想いは一貫して純粋である。身近に残る自然を慈しむように描きとどめた新作１４点で見せる「野路の風�W」ご期待ください。 1953　　愛知県岩倉市生 1978　　名古屋芸術大学美術学部絵画科卒業 1980〜84　　光稜会展 1984〜00　　太平洋展　会員秀作賞　90,97,98 1987　　第４回伊藤廉記念賞展入選 1994　　第２３回現代美術展入選（東京都美術館、京都市美術館） 1996　　第４０回安井賞展入選（セゾン美術館他） 2000　　個展　ギャラリー１４１（０５） 2004　　個展　ギャラリー芽楽（０６、０８） １０．１１．６（土）〜１１．２１日） 大泉讚陶展 ー南蛮ー 大泉讚 陶芸 展示風景 　　　　　　　　　　　　　南蛮壺　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　南蛮花生　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　南蛮大徳利 □展覧会について □作家メッセージ 　今年陶芸の道４０年を迎えた大泉讚さん、個展のご案内です。タイトルは「南蛮」。これまで、南蛮、焼締、信楽、唐津、白磁など多様な作品を手掛けてきましたが、中でも南蛮は最も得意とするところです。土づくり、ろくろ、薪窯での焼成など、どの工程も身体に馴染んでいます。その褐色の器は、お人柄同様、暖かく、使えば使うほど味わい深い。 　今展では、器、花器、壺などを展示いたします。益々円熟味を深める讃さんの新作展、是非ご高覧ください。（芽楽） 天に向かって土と水の花が燃え上がる。 窯には玉壺の氷の実が・・・？ 私はいつも心配する。 　　　大泉　讚 １０．10．9（土）〜10．24（日） 伊藤孚の仕事 伊藤孚 ガラスアート 会場風景 ヒト・ヨコガオ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ウエムキ　　　　　　　 □展覧会について □作家略歴 　伊藤孚さんは永年に亘り多摩美術大学で、ガラスアートについて後進の指導に当たってこられましたが、２００９年退任されました。在任中から、作家としても国内外で優れた作品を制作、発表され、日本のリーダー的役割を果たすとともに、アートの素材としてのガラスの可能性を大いに広げてこられました。退任を機に作家活動に専念されますが、今展は退任後初の個展になります。造形にも素材にも新しい工夫を試みるなど楽しみながら制作されています。是非ご高覧ください。（芽楽） 1964　　　　多摩美術大学絵画科日本画卒業 1964〜70　各務クリスタル製作所　製造部門勤務 1976　　　　多摩美術大学にガラス教育部門を設け、指導を開始,2009年退任 1982〜　　世界現代ガラス展〔北海道立近代美術館）ほか世界各地で展覧会活動 2006,`08　個展　ギャラリー芽楽（名古屋市） 　　　　　　コーニング・ガラス美術館他世界各地の美術館等に収蔵 １０．10．9（土）〜10．24（日） 小澤順一陶展 ーどうぶつ・かいぶつ・にんぎょうー 小澤順一 陶芸 会場風景 □展覧会について □作家略歴 　小澤さんが陶芸の道に入ったのは３５歳、デザイン業からの転身である。そして、すでに１５年を経て、多くのファンに支持されている。小さな器から大壺まで様々な器や干支の動物など制作する。 　それらの作品には色を施したり、楽しい動物や植物が描かれていることも多い。年々色は鮮やかになり、絵や造形は軽妙洒脱になっている。かってのデザイナーとしての資質が表出してきているのかもしれない。 　今展では、これまで余技的であった生き物を中心的題材として据え,楽しいデザインを施しながら、遊びの世界を演じていまます。是非ご高覧ください。 1960　愛知県名古屋市生まれ 1996　愛知県立窯業高等技術専門校修了後、鈴木五郎氏の工房に入る 1999　岐阜県瑞浪市に築窯、独立する □個展 2001　ギャラリー数寄（０２，０３，０４，０５，０６，０７，０８、０９） 　　　　ギャラリー円居（０２） 2004　ギャラリー五郎、B-PLACEギャラリー、ギャラリー土ん 2006　ギャラリー芽楽（０８、１０） １０．８．２１（土）〜８．１（日） ２０１０芽楽・ミニアチュール展「作家・私のしごと・私のあそび」 芽楽とご縁のある７４人の作家たち 平面、版画、立体、写真、キル陶芸、ガラス、木工 ト □展覧会について 　当ギャラリーが設立されてから、今年は１０年目を迎えます。皆様のご支援の賜物と、心から感謝申し上げます。そしてこの節目の年に世界的なアートの祭典、あいちトリエンナーレが開催されます。２０１０芽楽・ミニアチュール展はこの二つを記念する展覧会です。絵画、版画、立体、写真、キルト、陶芸、ガラス、木工の広いジャンルから７４名の作家が出展いたします。テーマは「作家・私のしごと・私のあそび」、作家の日常的作品、非日常的作品が出展されます。比較してご覧ください。あそびの作品から作家の新たな展開が生まれるかもしれません。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ギャラリー芽楽 □出展作家 ○平面作品 秋田光彦、荒川朋子、石倉悦、加伊藤正人、大島信人、太田元弘、岡川卓詩、片山高行、片山浩、紀平晃子、グスターボ・カルボー・Ｂ、源馬　菜穂、小澤輝余子、近藤　千鶴、笹野恵子、三波千恵、柴田さやか、杉本　充、塚本智也、徳田幹也、長町眞砂子、早川知加子、広瀬淑子、福田良亮、藤原優子、舩橋明裕、べっきしょうこ、増田恵助、松塚イェンセン哲子、森一洲、山下強志、吉田淳治、渡辺直彦 ○版画 伊藤里佳、川村友紀、澤村佳代子、柴田麻衣、新海文子、鈴木かおり、長谷川直美、山口恵味、吉田瑠志有 ○立体作品 梶千春、加藤万也、藤原葉子 ○写真 古嶋　亜季代 ○キルト 西村むつ子 ○陶芸 ａｎａ、安藤知哉、泉田之也、打田　翠、馬川祐輔、大泉讃、大森健司、尾形アツシ、鴨頭みどり、栢野紀文、小澤順一、柴田節郎、鈴木秀昭、高山大、田鶴濱守人、多和田千春、角掛政志、冨本大輔、廣川　温、松永泰樹、宮部友宏、村上　雄一、山田晋一朗、山田想 ○ガラス 寺田光晴、ピーター・アイビー ○木工 杉村　徹 Ａ室展示風景 Ｂ室展示風景 １０．７．２４（土）〜８．１（日） 柴田節郎陶展 Ａ室　記憶の隙間（インスタレーション） Ｂ室　青白磁　（器） 柴田節郎 陶芸 Ａ室インスタレーション 行　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　思　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　拝 Ｂ室展示風景 「シュールなセイジ」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「王妃の泪」　　　　　　　　　　　　　　「茶碗」 　柴田節郎氏は永年に亘り、メッセージ性の強い作品を制作してきた。遊び心や思索に富んだ作品、気品ある美しい作品など、幅広く、奥行きのある創作活動である。氏は初期の頃、日野根作三氏や八木一夫氏との出会いから、陶が社会性のある、あるいはさらに広い自己表現の可能性を持った素材であることを認識され、以降陶とともに自己変革をつづけている。 　作品は展覧会毎に深まり、表現領域を広げていく。一方後進の指導や海外アーティストとの交流にも情熱を傾け現代陶芸の発展に尽力されている。 　３年振りとなる今展では、新作のオブジェと器を展示いたします。タイトルは「記憶の隙間」、ご高覧いただきますようお願いいたします。（芽楽） 1940　岐阜県多治見市生まれ 1956　西寺鉄舟氏に油絵を師事 　　　　「絵を描く心を知り、この時の教えが今の物造りの中に根付いた」 1957　 県立多治見工業高等学校図案化卒 　　　　土岐市立陶磁器試験場に入り翌年５８、京都出張で八木一夫氏に出会う 　　　　「社会性を持った陶芸界を知る」 　　　　日野根作三氏に陶工芸について学ぶ 　　　　「約１５年間陶工芸のいろはから学ぶ」 1965　 陶磁器試験場退職 　　　　河島工房（京都）にて研修 1968　多治見市に陶房を開窯 　　　　現在に至る 　現在　手窯　やきもの教室　杜の土　主宰 １０．7．３（土）〜７．１８（日） 泉田之也陶展 ー積薄陶ー 泉田之也 陶芸 展示風景 幾何形花器　　　　　　　　　　　　　　弥生形カップ　　　　　　　　　　　　　　　折花器 ■展覧会について □作家コメント、略歴 　泉田さんの工房は岩手県陸中野田村の南部曲屋のある美しい里山の一角にある。泉田さんはこの地を愛し、この地の風土を感じさせる作品を作り続けている。 　制作手法も独自性を貫いている。土もこの地の土を使う。必ずしも陶芸に最適とは言えず、一度焼いた土で再成型する。折り紙状の補助材を使い、幾何学的に形成されたオブジェや薄い平板を積み重ねた花器、型を使った器などをなす。どれも粗な土味で一見もろさを孕んだ緊張感をたたえている。オブジェには作家の精神性が、器には素朴な味わいがある。朝日陶芸展で２度のグランプリ、２００９年には日本陶芸展 優秀作品賞受賞に輝く泉田さんの新作オブジェと器、どうぞご高覧ください。（芽楽） 地層という時の流れと、 風化の中で生まれた造形は、 自分の中にある思いと重なり合いながら 積層というかたちになった。 それは忘れ去られた 記憶の層なのかもしれない。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　泉田之也 1966　岩手県生まれ 1992　小久慈焼窯元岳芳氏に師事 1995　野田村にて独立 2000　第38回朝日陶芸展ｸﾞﾗﾝﾌﾟﾘ受賞 2002　第40回朝日陶芸展ｸﾞﾗﾝﾌﾟﾘ受賞 2004　第22回朝日ｸﾗﾌﾄ展招待出品 　　　　INAX世界のﾀｲﾙ博物館「泉田之也展」 2009 　第20回日本陶芸展優秀作品賞受賞 １０．7．３（土）〜７．１８（水） 山川マサミ展 ー小さくて大きな物語ー 山川マサミ モビール、バランシングトーイ、ペンダント、ブローチなど 展示風景 展示風景 ■展覧会について □作家略歴 　かすかな風に揺れるモビール、手動式の動く木工作品、エスプリのきいた装飾品など・・・。どれも自然な素材（木目の美しいムク材の他、流木、木の実、浜辺の石、貝殻など）が使われ、あたたかみと懐かしさが感じられる。 　山川さんは愛知県立芸術大学デザイン科を卒業後、島根県で木工技術を習得。その後クラフト作家として活動を開始し、持前の感性で、詩情ただよう、楽しく美しい作品を生み出してきた。それらの作品は全国の主要なクラフト展で高く評価されている。 　確かな技術とデザインセンスに裏打ちされた空間芸術作品、お楽しみください。今展では、モビール、バランシングトーイ、ブローチ、ペンダント、木の箱・・・などを出展します。（芽楽） ー小さくて大きな物語ー 浜辺で見つけた小さな漂着物や木のカケラが 私にイメージの世界を広げさせてくれます。 いろいろなモノになったり いろいろなトコロに行ったり 身近にあるものをきっかけに 物語をふくらませていくのはとても楽しいです。 私の感じた物語を形にしました。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　山川マサミ 1987　愛知県立芸術大学美術学部デザイン科卒業　卒業制作作品買上 1988　個展　アトリエ・ヌーボー（池袋）‘９０、‘９１、‘９２、‘９３ 　　　　全国ウッドクラフト公募展（奨励賞）‘９０（アイデア賞）‘９１（優秀賞） 　　　　’９６（奨励賞） 1993　個展　ハートフィールドギャラリー（名古屋）‘００、‘０２、‘０４、‘０６ 1999　丹波の森ウッドクラフト展（準グランプリ）‘９９（準グランプリ） 　　　　‘０３（特別賞）‘０４（アイデア賞） 2008　個展　ギャラリー芽楽（名古屋市）‘１０ その他、個展、グループ展、公募展など多数 １０．６．５（土）〜６．２０（水） 山下強志展 ー見ること、知ることー 山下強志 平面 眠るルーシー 眠るルーシー ■展覧会について □作家略歴 　　山下さんは、いわゆる「もの派」作家である。モノやコトを深く見、追求しながら制作に当たる。素材は、鉄、紙、石、板、わら、絵具など。素材の形や組み合わせ、素材そのものの質的変化を楽しみ、思わぬ緊張感を生む作品が生まれたり・・・・。ここ数年間は、パネルに鉛や絵具、鉛筆などで独自の空間を描く平面作品を制作している。今展でどんな世界が創出されるか楽しみである。 　タイトルは一貫して「眠るルーシー」。１９７４年、エチオピアで発見され、当時最も古いとされた猿人に調査隊は、そこに偶然流れていた、ビートルズナンバー「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイヤモンズ」にちなんで「ルーシー」と名付けた。古の人類とビートルズ、この取り合わせもまた、面白い。　　（芽楽） 1977　個展（ときわ画廊） 1980　試行する美術展（山梨美術館）８４、‘８６、‘８７ 　　　　日本国際美術展（東京都立美術館、京都市美術館） 　　　　セリユニオン展〔山梨県立美術館）以降毎年‘９９まで 1989　PAPER　ＡＲＴ/ＪＡＰＡＮ展（ベルリン）1990（バーゼル・ケルン） 1995　４人展/ギャラリー１４１（名古屋）、‘９６，‘９８ 1997　個展/ギャラリー１４１(名古屋） 2004　八木麟太郎・山下強志展/ギャラリー芽楽（名古屋）、‘０５、‘０６、‘０８ １０．６．５（土）〜６．２０（水） 鴨頭みどり陶人形展 ー妖精のいる景色ー 鴨頭みどり 陶芸 会場風景 鴨頭作品 ■展覧会について □作家コメント 陶芸家、鴨頭みどりさんが制作する作品は陶人形。歪な人形や動物、妖精たち。皆、姿カタチは不ぞろいで決して美しくはないが、妙に愛嬌がある。生き生きとしたその表情からは突き抜けたような明るさや自信、茶目っ気みたいなものも窺える。そして私たちの心を和ませる不思議な魅力をたたえている。   作品には陶の特性が十二分に生かされている。土を手で自在に扱い形をつくり、特性の釉薬をかけ、火の不思議な作用を頼む。完成した作品は、どれも鴨頭さんのかわいい子供たち。  　（芽楽） おもしろい部分を切り取ってダメな部分もひっぱり出して 　　張りつけ、くつっけ、のばし、叩いてつぶす・・・ 　　そして生まれた私の精霊たちです。 鴨頭みどり １０．５．８（土）〜５．２３（水） 広瀬淑子展 ーｌ花風景ー 広瀬淑子 平面 紫陽花の頃 草萌えの頃 ■展覧会について □作家略歴 　広瀬さんは大がかりな立体作品によるインスタレーション作品を発表するなど現代美術家として広く知られている。一方で、平面作品では、花を題材にした大、小の抽象作品、具象作品も制作され、多くの支持者を得ている。花には故郷南木曽の思い出がいっぱい詰まっている。どちらも広瀬さんの想いが反映されており、華やかで、さわやかな美しい作品である。 　今展では「花風景」と題した平面作品を発表する。これまでの平面作品では「紫陽花」を描いてきたが、今展ではサクラや草木なども加わり一層華やかな展示が期待されます。広瀬さんの新作お楽しみください。（芽楽） 1943 　長野県生まれ 1965 　日本大学文理学部心理学科卒業 1978　 個展　シミズギャラリー（犬山） 1982 　個展　玉屋画廊（東京）　‘８５、‘８９、‘９１、‘９５ 1984　 個展　丸善（名古屋）　‘８５ 1986 　個展　ギャラリー岡崎（京都） 1987　 個展　アマダアートギャラリー（伊勢原） 1996 　個展　ギャラリー達磨（名古屋) 1999 　個展　ＧＡＲＥＲＩＥ１４１（名古屋）‘０１、‘０４ 2002　 個展　ギャラリー芽楽（名古屋） `08 2006　 房展（グループ）　ギャラリー芽楽（名古屋） １０．５．８（土）〜５．２３（水） 安藤知哉陶展 ー公園に行こう（ｐｉｃｎｉｃ　ｔｅａ)ー 安藤知哉 陶芸 会場風景 ■展覧会について □作家略歴 安藤さんの当ギャラリー６回目の個展は「公園に行こうーｐｉｃｎｉｃ　ｔｅａー」。５月、爽やかな風の中、新緑の公園でお茶など如何ですか。 　いつもユニークな発想で作品を提案する安藤さん。今展ではイギリスの「ｐｉｃｎｉｃ　ｔｅａ」に想いを馳せながら制作しました。ポットやカップ、菓子器、野点用の茶碗・・・・。 　「精巧ではないが自然、均一ではないがカタチ面白く、派手ではないが美しい。加えて手触り感があたたかい」、いつもながら,この言葉に尽きる安藤さんの器。 　今回も存分にお楽しみください。（芽楽） 1958 　愛知県西枇杷島町生 1991　 石原将安氏と出会い陶芸を始める 1997 　内田剛一氏のアシスタント 1998 　グループ展　ギャラリー陶成（信楽町） 1999 　和田伸政氏、内田剛一氏と共にタイのダンクウェンにて陶作 2000 　和田伸成氏と共にアフリカウガンダ、マケレン・ユニバースカレッジにてワークショップ 2003 　個展　ギャラリー芽楽（名古屋市）‘０４、‘０５、‘０６、‘０８、‘１０ １０．４．３（土）〜４．１８（水） 源馬菜穂展 ーｌｉｔｇｔー 源馬菜穂 油彩 会場風景 ｄｉｓｔａｎｃｅ　6f　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｆｌａｔ　100f ■展覧会について □作家略歴 　送られてきたＤＭが強く印象に残った。２００７年のことである。展覧会の初日に伺い拝見した。実際には０号かＳＭのちいさな絵であったが、白い空間にΩ形のオリーブ色の塊を配したシンプルな構図のなかに、大きさと強さがあり、これからの可能性を感じさせた。その後、卒展、大学院の１年次展、いくつかのグループ展、個展で発表している大小の作品では、草原や浜辺、湖を背景に人物を配した絵が続いているが、その中にも、若々しく、また伸びやかなものを感じた。あるいは故郷長野の自然のなかでで育まれ感性かもしれない。 　この３月愛知県芸術大学大学院を修了した若い作家のこれからにご期待ください。（芽楽） 　　　　1985　　　長野県諏訪市生まれ 　　　　2008　　　愛知県立芸術大学美術学部　油画・版画領域　卒業 　　　　2009　　　愛知県立芸術大学美術研究科　油画・版画領域修了 主な展覧会 　　　　2005　　　グループ展　「九展/nine exhibition」愛知芸術センター１２Ｆ　Ｇ/Ｈ 　　　　2007　　　個展　ギャラリー早蕨/名古屋　‘０８、‘０９ 　　　　2009　　　グループ展「session 2009 Ｇallery Ｓawarabi」 　　　　　　　　　　グループ展「Ｌandscape」Ｇallery ＣＡＰＴＩＯＮ/岐阜 　　　　　　　　　　個展「Ｎaho Ｇenma exhibition」gallery Ｎ/名古屋 主な受賞歴 　　　　2009　　　第６回はるひ絵画トリエンナーレ　入選 　　　　　　　　　　トーキョーワンダーウォール賞 １０．４．３（土）〜４．１８（水） ａｎａ　作陶展 ーｂｌａｃｋ　candiesー ａｎａ 陶芸 会場風景 ａｎａ作品 ■展覧会について □作家略歴 　昨年に続き２回目の展覧会です。 東北芸術工科大学及び瀬戸市新世紀工芸館で陶芸を学びその後瀬戸市で工房を構え制作を続けている。作品は朝日陶芸展な　　然な関係性に感動を覚え追求している。草木の灰を用いて緑釉、黒釉、白釉、灰釉、粉引、飴釉、茄子釉・・・・。釉薬の不思議、美しさ、多様性をお楽しみください。 ＊今展では食器（湯呑み、めし碗、酒器、皿、鉢・・）、花器などを展示します。（芽楽） 1981　　栃木県生まれ 2005　　東北芸術工科大学　卒業 　　　　　長三賞陶芸展　入選 2006　　織部の心作陶展　金賞/朝日クラフト展　入選 　　　　　益子陶芸展　　入選/朝日陶芸展　　入選 2007　　瀬戸市新世紀工芸館終了 2008　　国際陶磁器美濃フェスティバル入選 2009　　個展　ギャラリー芽楽（名古屋市）、‘１０ 　　　　　現在瀬戸市にて制作 １０．３．6（土）〜３．２１（水） 片山高行展 ーｆａｃｅー 片山高行 平面 会場風景 ｆａｃｅ ■展覧会について □作家略歴 　　片山は数年にわたり神秘的で深層心理を探るような「白い」ペインティング作品を制作してきました。本展では顔に焦点をあてて描かれている。その顔とはいわゆる人間の喜怒哀楽を表現したものではない。心を抑圧され自尊心を傷つけられた者の無表情ながらも、滲みでてくる「崩壊した無表情」である。日本には議論（ｄｅｂａｔｅ）をする習慣がなく、教える者による一方的な教育システムが象徴的なように、個を否定し続けてきたことによって奇形化してゆく日本人の心の形成に警鐘をならしているのではないでしょうか（芽楽） 1967　　　　　東京生 2000−０１　　個展　小野画廊（銀座） 2002　　　　　個展　Ｇａｌｅｒｉｅ　Ｚｏｎｅ　Ｆ（ベルリン） 2003　　　　　個展　ギャラリー芽楽（名古屋）、０４、０５、０６、０８、１０、Ｓｃｈｕｔｅｎｈｏｔ−Ｍｅｔｔｉｎｇｅｎ（メッチンゲン）ＮＩＣＡＦ２，００３ＴＯＫＹＯ、ＬＩＮＥＡＲＴ（ゲント・ドイツ） 2004　　　　　個展　ギャラリー銀座１丁目（銀座）０６、０７　　ＬＩＮＥＡＲＴ　ゲント・ベルギー　 2005　　　　　Ｇａｌｅｒｉｅ　１６２（エッセン・ドイツ）、他韓国、スペイン、オランダにて開催 2006　　　　　Galeria STOCK（ウィーン・オーストリア）他ドイツ、イギリスのて開催 2007−０８　　Gallery≠Gallery（東京） １０．３．6（土）〜３．２１（水） 打田翠陶展 ーｆｕｌｌー 打田翠 陶芸 会場風景 　　　ｎｏ１ｆｕｌｌ　　　　　　　　　　ｎｏ６　ｆｕｌｌ　　　　　　　　　ｎｏ２０　かたくち ■展覧会について □作家略歴 　打田さんは神戸市生まれ。身近に美術に関係する人が幾人かおられ、小さい頃から美への関心が高く、自然なかたちで芸大を目指した。そして大阪芸大で学ぶ機会を得陶芸を専攻、さらに卒業後、レベルの向上を目指し、多治見市陶磁器意匠研究所にて２年間学んだ。 　初めて打田さんの作品に接したのは、２００7年の修了展である。練込みにより幾層かの色を配したオブジェ。やわらかい色とフォルムが印象的であった。その後、3年間の研鑽を積んだ。その間、いくつかのグループ展を経て、今回初の個展を開催するに至りました。 　展覧会名「ｆｕｌｌ」には、「満たす、満ちる」 「あふれる」 などで感覚的なイメージが込められています。若い作家のこれからをご期待ください。（芽楽） 1983　　神戸市生まれ 2005　　大阪芸術大学工芸学科陶芸コース卒業 2007　　多治見市陶磁器意匠研究所修了 展覧会 2005　　グループ展　陶ｔｅｎ　（大阪中ノ島中央公会堂） 2007　　グループ展　陶ｔｅｎ　（ギャラリーマロニエ/京都） 2008　　美濃陶芸展（陶林春窯/多治見） 2009　　グループ展　陶ｔｅｎ（ギャラリー道/大阪）、打田翠　すずきあきこ展（市之倉さかづき美術館　ギャラリー宙/多治見） １０．2．6（土）〜２．２１（水） 福田良亮展 ーふるさとの夜ー 福田良亮 平面 展示風景 向こう岸の家 ■展覧会について □作家略歴 　４日目の個展を迎える。１、２回目の個展ではカオスを感じさせる深く美しい赤が印象的であった。 赤の中に遠くを見つめる鳥や疾走する車が描かれて、まだ行く末定まらない青年の不安を象徴しているようでもあった。昨年の個展から、ひたすら「常夜灯」を描いている。暗い道を照らし、又道標としてかっては一定の役割をはたしたが、今では目にすることも少ない。絵の題材となりそうもないが、福田にはあたたかい灯と映ったのちがいない。福田の真摯な気持ちが伝わってくる。 　この１、２年はるひ絵画トリエンナーレをはじめ数々の公募展に入選し高い評価を得ている。画家としてひたむきに描き続ける福田良亮の新作展、是非ご高覧ください。（芽楽） 1980　　愛知県名古屋市生まれ 2001　　多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻中退 ■個展 2002　　河合塾美術研究所（東京都武蔵野市） 2005　　西瓜糖（東京都国分寺市）　２００６ 2007　　ギャラリー芽楽（名古屋市）２００８、２００９、２０１０ 2009　　清須市はるひ美術館（愛知県清須市） ■公募展 2009　　第6回はるひ絵画トリエンナーレ 　　　　　トーキョーワンダーシート２００９他 １０．2．6（土）〜２．２１（水） 角掛政志陶展 角掛政志 陶芸 展示風景 黒皿、粉引皿 ■展覧会について □作家コメント、略歴 　角掛さんは東北岩手県生まれ。故郷を離れ、東京にいたころ陶芸に出会い創作欲に目覚める。常滑に居を移し陶芸研究所で基礎を学ぶ。以来１６年を経る。角掛さんは陶芸という仕事が好きである。工房に居る時が最も落ち着くという。作品は角掛さんの人柄を良く表している。洗練された美しい形、鉄釉や粉引などの落ち着いた色、食材との取り合わせの妙・・時間を楽しませてくれる器である。 　形は気付かないほどであるが、少しずつ変わっていく。ムダをそぎ落とし普遍的な美しさに近づいていく。2年ぶりの個展、角掛さんが楽しみながら心を込めて作った器、是非ご高覧ください。（芽楽） 今、使いたいもの 今、作りたいもの　を 並べてみたいと思います。 　　　　　　　　角掛政志 1970　　岩手県生まれ 1993　　常滑市陶芸研究所終了 　　　　　個展多数開催 ‘１０．１．９（土）〜１０．２４（水） 杉本充展 ーメッゾ・フレスコ、カゼイン・テンペラ及び混合技法によるー 杉本充 平面 会場風景 杉本充「ｕｎｔｉｔｌｅｄ」カゼインテンペラ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ■展覧会について □作家略歴 　杉本さんはこれまで、モザイクやフレスコによる壁画制作、アクリル、パステル、木炭、油彩などによる平面作品など多伎に亘って制作してきた。その技法もまた多様である。それらは杉本さんが求める精神世界の表現と深く関わっている。 　特にフレスコについては,１０年来の経験に裏打ちされ、少しずつ変化してきた。最近は、「メッゾ・フレスコ」と「カゼイン・テンペラ」に取り組んでいる。フレスコは色彩の保持、味わい深いマチエールが特性であるが、一方、制作上の制約、重量などの問題がある。杉本さんはフレスコの特性を生かしながら、古典技法を研究するなかで問題を解決してきた。今展では素材、技法ともにより進化したかたちで、杉本さんの求める深遠な世界が表現されています。ご高覧ください。（芽楽） 1948　　静岡県生まれ 1973,77　　壁画グループ展（東京） 1976　　現代日本美術展（東京、京都） 1985　　ホアン・ミロドローイング展（スペイン） 1994　　アルヒーフ・ギャラリー個展（ドイツ） １997　　柴山国際野外アート展（千葉） 1999　　中日現代美術友好交流展 2003　　名古屋コンテンポラリーアートフェア【名古屋） 2001-2008　　ギャラリー芽楽個展（名古屋） 200７　　パラミタ美術館（三重県菰野市） ‘１０．１．９（土）〜１０．２４（水） 鯉江明陶展 鯉江明 陶芸 会場風景 鯉江明作品「壺｝ ■展覧会について □作家略歴 　当ギャラリー4回目の鯉江明展です。この道9年、年を経るごとに巾と奥行きを感じる。制作のもならず、様々な活動、広い交友など多忙な日々であるが、これ等の体験や見識が自ずと作品にも反映される。一見無雑作にも見えるが品位を備えている。 　制作態度に気負いは感じられない。心のおもむくままである。土を掘る、こねる、釉薬をつくる、試す、一つ一つの体験が積み重なる。轆轤は一気に数多く作る。手に任せた無心な作業の中に、自然で力強い造型が生まれる。そして自ら築いた天竺の薪窯が、赤、黒、グレーと美しく焼き上げる。 　今回新たに挑戦した新作も楽しんでいただけるものと思います。ご高覧ください。（芽楽） 1978　　愛知県常滑市生まれ 2001　　天竺無鉄砲窯築窯に参加 2005　　個展　うつわ菜の花（（小田原市） 　　　　　以降名古屋、小田原、東京などで個展開 　　　　　当ギャラリーでは‘０６、‘０７、‘０９、‘１０年個展開催