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 Gallery 芽楽 A室 


会期 展覧会 出展者 内容 
 
 
2025.11.15(土)~12.7(日) 柴田麻衣個展
ーCloud Thickness

柴田麻衣 アクリル
 
     
柴田麻衣品 Cloud Thickness#1 1940×2606mm/パネルにアクリル絵の具/2025

   
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柴田麻衣展に寄せて  出原 均 (アーツ前橋館長)
   
  
風景は広大で、懐が深い。そこには様々なものが含まれうる。柴田麻衣はここ十年、世界各地の風景を描く中で事物の挿入や重ね描きなどの可能性を追求してきた。最初は風景に収まる要素として、次に風景から独立した物や文字、殴り書きなどによって。その配置と大きさは様々だ。一方、風景の方もその受け皿に留まってはいない。分割されたり、空虚化したりと変容を見せてきた。こうして、視覚的に魅力的な風景には描き込まれた意味、多くは人間による負の歴史や営みに関する内容、その地での主題から人類全体にわたる主題までが作動している。ときには小さな風穴として、ときには風景に浸透するように、ときには風景をいわばアレゴリーに変えようと。彼女の表現上の加算は、したがって、意味においては乗算や減算などになるのかもしれない。私たちには、それらすべてを捉えなくとも、その不穏な状態を見届けることが求められよう。
今回の北方の風景画には、ドローンによる撮影画像が使われているそうだ。《Cloud Thickness♯1》に地平線はなく、対象が的確に捉えられている。この偏在可能な視野は、私たちがロシアとウクライナの戦争の報道で馴染んだものだ。そして、雲などが層をなす画面の最前列に、枠のごとく配置された文字はソビエト連邦の女性兵士の手紙文だという。
                          出原 均
 
   
■作家ステートメント
   

ある景色。それは雄大で美しい。
  しかし、ところどころ雲がかかり全貌を把握しにくい。
  人は全てを知ることができない。
  その景色も一人の人の内にある言葉も。
  まるであの時戦地で勝利を治めた女性たちがその体験を沈黙してしまったことのように。

柴田麻衣

   
 ■作家略歴    
柴田麻衣 Mai Shibata
1979  愛知県生まれ
2002  名古屋芸術大学版画専攻卒業
2004  名古屋芸術大学大学院美術研究科造形専攻同時代表現研究卒業
主な個展
2017 「重層する風景」第一生命ギャラリー・東京
2012.13 「Mai Shibata Exhibition」Oギャラリーeyes(大阪)
2011  「storja」ギャラリー芽楽(愛知)'13,'14,'17,'18,'19,'20,'21,'22,'23
2010  「through the grass」ギャラリーSUZUKI(京都)
主なグループ展
2023   愛知県美術館コレクション
2019 「情の深みと浅さ」 ヤマザキマザック美術館・愛知
2018 「不透明なメディウムが透明になる時」電気文化会館・愛知

アーティストインレジデンス
2009  「International visual artists workshop」Remisen academy in Brande(デンマーク)
受賞
2013  「VOCA展 2013」奨励賞
パブリックコレクション
・第一生命
・愛知県美術館
   
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 ■レセプション:11月15日(土)15:00~16:00

   
◇作家在廊日 11/15(土),23(日)、30(日)12/7(日) 

 
 Gallery 芽楽 B室    
 
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会期 展覧会 出展者 内容
 
 
 
 
2025.11.15(土)~12.7(日)休廊日 火、水 日置哲也陶展
ー底に残るー
日置哲也 陶芸
 
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日置哲也作品  
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.. ■展覧会及び作家について  
 
 土の研究家で陶芸家・日置哲也氏の当ギャラリー5回目の展覧会をご案内いたします。
2016年の初個展当時からすると随分と活動領域が広がっています。土の研究と展覧会、陶芸家の相談に対する丁寧に対応の他、最近は海外での展覧会、大学での講義、さらには地域イベントへの参画など多忙である。しかしそれを無理なくこなしているのは、人や土、自然への哲学的アプローチがあるからであろう。
 今回の展覧会では、特に近年気になって取り組んでいる、時間の圧縮における土の変化を意識した作品を制作しています。『火の痕跡、灰の沈殿、表層のざらつき、長い時間を「焼成」によって一瞬に凝縮された「残像」、そこに残る、時間そのものの断片を感じていただけたら』、と作家の弁。
 土を良く知る作家ゆえの魅力ある作品、是非ご覧ください。(芽楽) 
 
 
 アーティストステイトメント  
 
水は静かに濁り、土はゆっくりと沈んでいく。
かつての名残として
触れられない時間だけが
そこに残る。

日置哲也 

 
 ■作家略歴  
日置哲也 Tetsuya Hioki

1976 岐阜県各務原市生まれ
2001 岐阜県立多治見工業高校専攻科卒業
2011 ギャラリー「なうふ」アートフェア
2012 MINO CERAMICS NOW 2012
2014 第10回国際陶磁器展美濃入選
   GARERIE hu Exhibition:8Artists of Mino
2016 個展「美しい」(ギャラリー芽楽/名古屋市)
2018 個展「ートキノマー 」(ギャラリー芽楽/名古屋市)
2020 個展「現象と、なにか。」(ギャラリー芽楽/名古屋市)
2022 個展「みて、ふれて、めでて、かんじる」(ギャラリー芽楽/名古屋市)
2025 個展「底に残る」ギャラリー芽楽/名古屋市)
 
 ■レセプション:11月15日(土)15:00~16:00 アーティストトークを行います。
 
◇作家在廊日:11/15(土)、16(日)
  
 
 
土 
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会期 展覧 出展者 内容
 

  
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