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開催期間     展覧会名   作家名 
作品内容
 

    
 2023.1.14(土)~1.29(日)  大泉讃創作物語の陶磁展  大泉讃  陶芸

    
       
会場風景  紙芝居風景 
 ■展覧会について  ■作家略歴
 大泉讃さんは東北宮城県の生まれ、父は詩人で版画家、母はトンボ玉作家。
若い頃美濃に至り、陶芸家吉田善彦氏、小山冨士夫氏に師事した。
二人の師から受け継いだ技と知恵、自らの感性を基にふくよかで温かみのある作品を生み出してきた。
作品は南蛮から焼締、唐津、白磁・・と広がり、いずれも作家ならではの趣がある。

一方で讃さんは物語を創る人でもある。
ふとした出会いや旅、古い書物などから物語が泉のように湧いてくる。
今展ではそれ等物語をもとに制作した陶磁作品及び器類を展示いたします。

芽楽
 1947 宮城県生
1970 吉田喜彦氏に師事
1973 小山富士夫氏に師事
1976 岐阜県瑞浪市日吉町に蛇釜築窯
1977 韓国へ焼物の旅
    東京銀座中臣画廊にて初個展
1998 フランス・ブザンソン市、LE.FUTONで個展
2006 大韓民国・仁寺洞ナヌムギャラリーで個展
他全国各地で個展開催
    *当ギャラリーでは2003年、04年、06年、08年、10年,15,19年年に次いで8度目の個展 

    
2023.2.11(土)~2.26(日) 清瀬モモコ展
ー点の追跡ー
清瀬モモコ 紙、ボールペン
    
会場風景 『スコーン』 417×300cm  コピー紙、ボールペン 2022年
■展覧会について ■作家略歴
小さな頃から絵や漫画、アニメが好きで自然と高校は美術科、大学は芸大を選んだ。しかし芸大入学後間もなくコロナが流行し自宅での制作を余儀なくされた。
 トレーニングのつもりで始めたドロ-イングが作品化のきっかけとなった。素材は2枚の紙、ボールペン、ナイフやハサミ、果物や食器などをモチーフに、1枚目の紙には訓練を重ねた勢いのあるドロ-イング、2枚目の紙には作家の心象風景を描き、バランスを考慮し要所要所をカットする。1枚目と2枚目が複雑に交叉し陰影を生じながら、立体感と動きを伴った線の美しい作品となる。
 「どんな環境でも作品は出来る」というアーティストの創作心を印象付ける今展の作品は今後の作家の活躍を期待させるものがあります。(芽楽)
2019年 名古屋芸術大学芸術学科洋画コース 入学
2022年 名古屋芸術大学芸術学科洋画コース 卒業
2022年 名古屋芸術大学大学院 入学

2019年 ギャルリーくさ笛 グループ展「ぽつぽつ展」 
2020年 ギャルリーくさ笛 グループ展「プリマヴェーラ展」
2022年 Art Space & Cafe Barrack 個展 「光が先か影が先か」

2023.2.11(土)~2.26(日) 星野優子グラスワーク展
春の音ーSEED-恵の種
星野優子 ガラス

会場風景 シルバーネックリング/トンボ玉連ネックリング
■展覧会について ■作家略歴
トンボ玉は3500年以上の昔から装飾品として尊ばれてきました。わずかな光にも反応し、美しい色の変化を楽しむ。
絵を学んだ星野さんのトンボ玉はとりわけ色の美しさが特徴です。。
23年前にキリスト教を信じた時、自分が生きているのではなく生かされている事、その感謝と喜び、創造された自然の美しさを色や形で表現するようになりました。
多くのお客様に愛され、今回当ギャラリー10回目の個展を迎えます。
兵庫県生まれ。
1976 愛知県立芸術大学美術学部卒業。
1977 造形研究活動の後、
1987 に工芸工房「萌」を開設。ガラス工芸に専念、トンボ玉の復元と研究に努め、各地でトンボ玉展を開く。以降各地のサロン、ギャラリーにて作品発表
1998 キリスト教信仰に入り、創作活動も新たな境地に入っている。
個展 各地にて多数開催 当ギャラリーでは10回目の展覧会となります。

2023.3.11(土)~3.26(日) 栗原光展
ー手繰り寄せるためのプロセスー
栗原光 油彩

会場風景 「影」51.7x36.5 麻布、油絵具、アルミ粉 2023
■展覧会について ■作家略歴
 栗原光は長崎県生まれ。幼い頃から絵は身近にあった。高校時代にはすでに県展に入選を果たしている。
名古屋造形大学で登山博文氏等の指導を受け、作品は本格化する。卒業後もひと時も休むことなく制作と発表を続けている。学生時代から、滝や水の流れ、そこに生まれる動きにストロークを重ね描いてきたが、近年の作品は、広い空域のなかに気を孕んだ太い勢いのある線が走る。力強く勢いある作品は、はるひトリエンナーレ入選等近年高い評価を得ています。
 今展は、イメージを形にすべく画面とのやり取りの中で、思考の痕跡として作品化した絵画を展示いたします。栗原はさらに高みを求め「絵の成り立ちに探り」、「絵の本質をとらえる」べく真摯に絵と向き合っています。(芽楽)

1987 長崎県生まれ
2010 名古屋造形大学 造形学部 美術学科 洋画コース 卒業

■主な個展
2022 栗原 光 展 -relation- (伊勢現代美術館/三重)
2021 栗原 光 展 -refrain- (伊勢現代美術館/三重)
2018 栗原 光 個展 -cross section- (gallery gareco/愛知)
2014 清須市はるひトリエンナーレ アーティストシリーズVol.72 栗原 光 展 (清須市はるひ美術館/愛知)

2023.2.11(土)~2.26(日) 木村 元 陶展
ー美濃灰釉 うごきー
木村 元 陶芸

 会場風景  .古美濃鎬碗  織部酒呑
■展覧会について ■作家略歴
桃山の黄瀬戸との出会いが作家としてのスタートとなった。
黄瀬戸の持つ水が染み出たかのようなしっとりとした質感に魅せられました。
以来、土と釉薬、その組み合わせ、焼成方法を繰り返し研究し、釉薬原料の灰も自ら作るまでに。
その研究の中で独自の黄瀬戸(灰釉)が生まれた。これを古美濃と称した。

美濃に生まれ、美濃の素材を使用し、伝統に学び、新たな「美濃」を模索し研究を続けています。
今展では食器、酒器を中心に展示いたします。
ご高覧よろしくお願いいたします。(芽楽)
1980年 岐阜県土岐市生まれ
2005年 多治見市陶磁器意匠研究所デザインコース修了
2005年 美濃焼伝統産業会館 作陶指導員として勤務...
2008年 重山窯 金十製陶所を継ぐ(六代目)
2010年 ナゴヤドームにて「ドームやきものワールド」 新人アーティスト展に選出
2013年 ナゴヤドームにて 「ドームやきものワールド」にて 矢野きよ実氏との作品コラボに参加
入選
織部の心
美濃陶芸庄六賞茶盌展
美濃陶芸展
瀬戸・藤四郎トリエンナーレ
東海伝統工芸展
美濃茶盌展
有田国際陶磁展
現在 美濃陶芸協会会員

2023.4.8(土)~4.23(日) 三波千恵展
ーあき地ー
三波千恵 油彩

会場風景 untitled 油彩 F100 2022
■展覧会について ■作家略歴
あき地
そこは可能性を秘めた豊かなところ

色々の色で遊ぶ
薄い色,濃い色
弱い線,強い線

絶妙の配色バランスを探す

そして
美しい世界が見える
心地良い調べが聞こえる

どうぞじっくりご覧ください。

芽楽
 
1980 大阪府生まれ
2010 愛知県立芸術大学大学院美術研究科修了
<個展>
2011 「あき地」(ギャラリー芽楽/名古屋)2012,'17,'19,'21,'23
2013 トーキョーワンダーウォール2013 個展(東京都庁)
<グループ展>
2009 「新人作家発掘展」(ギャラリーA・C・S/名古屋)
「版画/視座/作家たち」(ギャルリプチボワ/大阪
第8回熊谷守一大賞展(アートピア付知交芸プラザ/岐阜)
2010 アートアワードトーキョー丸の内2010(丸の内行幸地下ギャラリー/東京)
2012 「秋の小旅行 2012」(尾張瀬戸駅近辺/愛知)
2013 「落石計画クロニクル」(アートラボあいち/名古屋)
2015 はるひ絵画トリエンナーレ(清州市はるひ美術館/愛知)
2019  ゆくりか/see saw gallery +hibit (名古屋)
<受賞>
2013 トーキョーワンダーウォール2013:ーキョーワンダーウォール賞


2023.4.8(土)~4.23(日) 馬川祐輔陶展
ーlifeー
馬川祐輔 陶芸

会場風景    dogu碗     aimaimokoぐい吞み
■展覧会について ■作家略歴
丹波篠山にあって

自然を愛し、人を愛し、己れを愛し、
誰の影響も受けることなく、
ひたすら自らの世界を広げている。

ざらつきのある独特の生成、プリミティブな造形、カラフルな色と模様、
その作業は満足いくまでひたすら続く。

オブジェや器には、
土偶風の人物や、植物、抽象的な形を配し
鮮やかな色を施す。

作品は生命力に溢れている。

芽楽
1984年 兵庫県伊丹市生まれ
2006年 大阪芸術大学工芸学科陶芸コース卒業
2008年 多治見市陶磁器意匠研究所技術コース
活動歴
個展、グループ展全国で多数開催
*当ぎゃらりーでは'14、'15,'17,'19,'21に次いで6回目の開催

2023.5.6(土)~5.21(日) 川村友紀 版画展
ーいま ここー
川村友紀 版画

会場風景 静けさの瞬間
■展覧会について ■作家略歴
 川村さんは多くの版画作家を輩出した愛知教育大学の出身です。卒業後も継続して作品を制作し、多くの個展、グループで発表を続けています。
 当ギャラリーでは2005年~2015年まで芽楽・ミニアチュール展に連続出展、さらに2016年、個性的版画家を紹介したBUD展(版画3人展)に参加いただきました。また2011年には優れた作家による黒の魅力を様々に表現した「黒へ/黒から」展でも優れた作品を残しています。
 制作は、エッチングを主に近年はソフトグランドやエングレービングを併用するなど丁寧な制作態度を貫き、花や植物、トンボなどの昆虫、人物など自然界をモチーフに、優しく、美しく、慈しむように表現する作品は多くの皆さまにご支持いただいています。
 今展では日々の暮らしの中の幸せな一瞬を切り取り「いま ここ」をえがきました。ご高覧よろしくお願いいたします。(芽楽)
2005年 愛知教育大学教育学研究科 芸術教育専攻美術分野卒業
2004年 第72回版画展 入選、同’05入選
2005年 芽楽・ミニアチュール展、以降2015年まで出展
2011年 ファン・デ・ナゴヤ美術展2011「黒へ/黒から」(名古屋市民ギャラリー矢田)
2012年 「riPpLe」三人展(ギャルリーくさ笛/愛知)
2013年 「川村友紀展 ~Intaglio~」(ギャラリー彩/愛知)
「riPpLe」三人展(ギャルリーくさ笛/愛知)
2014年 「川村友紀銅版画展 ~Intaglio~」(ギャラリー彩/愛知)
      「riPpLe」三人展(ギャルリーくさ笛/愛知)
2015年 「riPpLe」三人展(ギャルリーくさ笛/愛知)
「川村友紀銅版画展」(月の庭/名古屋市東区)~“16 .2.14
2016年 「川村友紀銅版画展」(ハートフィールドギャラリー/栄)
2019年 「川村友紀銅版画展」(カフェギャラリーベルヴィル/長野)
2021  「川村友紀銅版画展」(ギャラリー芽楽/愛知))

2023.5.6(土)~5.21(日) 柴田節郎陶展
ー跡ー83ー
柴田節郎 陶芸

会場風景 紫志野茶碗                 青白磁印花壺
■展覧会について ■作家略歴
セツローさんとの出会いは2004年「MINO CERAMIC NOW 2004」に出展された「オブジェ 5つの跡」、地と天を結び、過去、現在、未来を俯瞰する偶像を表現されていた。作家の奥行を感じた。2か月後に展覧会を打診、すぐに快諾され、以降7つの展覧会を開催した。
 「戯れる心」「戯れるオブジェと器」「記憶の隙間」「フェイス」「日々閑々」「日々の楽」「酒の周りの器」、、作品はいつも新たな発想から生まれ、所々にユーモア、時々社会へのメッセージ、用途への挑戦などもあったりする。若い頃の、絵の体験、素材研究、技の鍛錬など長きにわたる修行に裏打ちされた作品には気品がある。
(さてセツローさんは今年83歳になられた。今なお旺盛な制作力です。しかしセツローさんの展覧会は何がでてくるかわからない。今展「跡 ー 83」楽しみです。ご高覧よろしくお願いいたします。(芽楽)芽楽)
1940 岐阜県多治見市生まれ
1956 西寺鉄舟氏に油絵を師事
    「絵を描く心を知り、この時の教えが今の物造りの中に根付いた」
1957  県立多治見工業高等学校図案化卒
    土岐市立陶磁器試験場に入り翌年58、京都出張で八木一夫氏に出会う
    「社会性を持った陶芸界を知る」
    日野根作三氏に陶工芸について学ぶ
    「約15年間陶工芸のいろはから学ぶ」
1965  陶磁器試験場退職
    河島工房(京都)にて研修
1968 多治見市に陶房を開窯
    現在に至る。
個展 2010年岐阜現代美術館他国内外で多数開催<br>
当ギャラリーでは、‘05、‘07、‘10‘12、'14、’16,’18,’21に次いで9回目の個展
 現在 やきもの教室 杜の土/滞在型作陶施設”HO-CA” 主宰


2023.6.3(土)~6.18(日) 柴崎あかり 展
ー休息ー
柴崎あかり 油彩

会場風景 めざして
■展覧会について ■作家略歴
2019年の初個展をスタートに3回目の個展を迎えます。
これまで一貫して故郷一色の風景を描いてきた。日々目にする道、海辺、甍、雲や空など半具象で思いのこもった作品は抒情性豊かでご好評をいただいた。
 昨年彼女は負傷を負い不自由な生活を強いられたが、もどかしさを感じつつも、時間を与えられた休息と捉え絵とじっくり対峙した。
 今展ではきれいな風景だけではなく、人工物と自然が一体になった画面に興味を持って描いている。また気持ちの上でも開放感が生まれ、「心が動いたもの」により積極的に取り組んでいる。新たな境地で取り組んだ3回目の展覧会ご高覧よろしくお願いいたします。(芽楽) 
2016年 名古屋造形大学 洋画コース卒業
2018年 名古屋造形大学 造形専攻造形表現制作修了
グループ展
2015年 第10回CBC翔け!二十歳の記憶展(CBCスタジオギャラリー)
2018年 第9回はるひ絵画トリエンナーレ(清須市はるひ美術館)
2019年 個展 ギャラりー芽楽(名古屋市)'21,'23

2023.6.3(土)~6.18(日) 村井陽子・村井大介 陶展
ー開放ー
村井陽子・村井大介  陶芸

会場風景 揺らぎ鉢  いぬ
■展覧会について ■作家略歴
2018年、最初の展覧会から今回4回目の村井大介・陽子さんによるatelierjuca展を迎えます。
大介さんはシャープな造形とチタン釉などのテクスチャーが高い評価お得ています。
また陽子さんは適格な動物描写と可愛さが人気です。
いよいよ佳境に入ってきたお二人、自由で伸びやかな作品をお楽しみください。
今展では、大介さんは、定番の器に加えて、新しい試みとして、ロクロで器を形を作るプロセスの中で現れてくる魅力的な土の姿を、用途性に縛られることなく、形として残した作品等を、
陽子さんは、定番の磁器土で制作した動物のオブジェに加え、空想の生き物など展示予定です。
ご高覧よろしくお願いいたします。


芽楽
1979年 三重県松阪市生まれ
2004年 名古屋大学大学院博士課程前期終了(フランス文学専攻)
2012年  愛知県立瀬戸窯業高校セラミック陶芸専攻科修了。    四日市萬古陶磁器コンペ2012 入選
村井陽子
1984年 愛知県名古屋市生まれ
2007年 愛知教育大学生涯教育課程造形文化コース陶芸専攻卒業
2011年 atelier juca(アトリエジュカ)としての活動をはじめる。
以降「 atelier juca展」、個々の個展、グループ展など多数開催」
2018 ギャラリー芽楽で「日常と特別」展開催’20,’21,’23
現在瀬戸市にて制作

2023.7.1(土)~7.16(日) 堀池典隆展
ー時をかさねて世紀を超える。アジェとパリの地霊を求めてー
堀池典隆 写真

会場風景 アルシーブ通りの噴泉
■展覧会について ■作家略歴
 パリをこよなく愛する写真家堀池さんの4回目の作品展を迎えます。
古代ローマ時代から幾多の歴史を重ねたパリは19世紀に至り美術、音楽、ファッション、建築など文化の華が開き世界が憧れる地となった。堀池さんは今もその香りが残る街や風物、車やワインetcが大好きである。そんな堀池さんがアジェ(フランスの写真家/1857-1927)と出会った。
 アジェは19世紀末から20世紀初頭のパリのいたる所を撮影している。堀池さんはアジェの取材地を訪ね、100年後の今に残る現場の撮影を続けている。幾たびも訪仏を重ねた。重いカメラとアジェの写真集や地図を携えて、時には雨の中を、又時にはデモと遭遇しながら一か所づつ丁寧な取材を重ねた。そんな活動のなかで、堀池さんの想いは、パリの積層された時空間とアジェの撮影理念への思考へと続いていく。今展「アジェとパリの地霊を求めて」ご高覧よろしくお願いいたします。(芽楽) 
1955 静岡市生まれ
1977 日本写真専門学院名古屋校卒業(現・専門学校日本デザイナー芸術学院 名古屋校)
1978 名古屋芸術大学 美術学部卒業
1978~1982 カメラメーカーのギャラリーなどで個展、グループ展を開催
2011~ 作家活動を再開、グループ展多数参加(2015年~作家活動に専念)
2014 個展 「PARIS 2.5v-isite/パリフォト展」、個展 「パリの屋根の下で」
2016 「トリクローム/三人展」
2017 「トリクロスセッション/三人展」、個展「ル・トロネ修道院」、個展 「写真とフランス映画展」
2018 個展「パリ、アジェと100年の隙間」(ギャラリー芽楽、名古屋市)'20,'21,'23


2023.7.1(土)~7.16( キッタヨーコ ガラス展
ー夏のきらめきー
キッタヨーコ ガラス

会場風景 冷茶碗  花器
■展覧会について ■作家略歴
「キッタヨーコ」の名前は20数年前からあちこちでお聞きし、作品も拝見していたがご本人にお会いする機会は無かった。昨年偶然にもお会いしアトリエを訪問した。苦労話や楽しい話をたくさん伺った。2023年はスタジオ設立以来30年の節目と伺った。今展が記念展となった。

 キッタさんはガラス工芸の先駆者であり、愛知県はもとより,北は青森から南は沖縄まで全国で展覧会を開催、さらに海外までガラス工芸の普及に努めた。「生活を楽しくする作品」をモットーにするキッタヨーコ30周年記念展、ご高覧よろしくお願いいたします。(芽楽)
1963年 岐阜県で生まれる
1990年 東海グラスアート展’90入選「人間の化石」
1992年 第7回石川92ガラス工芸展 入選
       愛知県瀬戸市市民展奨励賞受賞
1993年 スタジオバクザウルスをスタート
1994年 中部ガラスアート展’94入選岐阜市 あかりのオブジェ展’94入選
       新島グラスアートセンタースカラーシップ受賞 ”フェスティバルワークショップ”
1995年 新島グラスアートセンタースカラーシップ受賞 “ピルチャックグラススクール”
[Works]
1997年 名古屋コンテンポラリーアートフェア 1997 from gallery Emon “同空間” 名古屋)
2001年 プティ、ミュゼ 二、二、セ、フィニ “水の時間メランコリア” (福岡)
2002年 瀬戸市新世紀工芸館 ”かたちとかたち” (愛知県)
2005年 salon2005 Soiété National Des Beaux-arts (ルーブル美術館、パリ)岡倉天心美術館 Of Art,Ibaraki Group show “Sand Time”(茨城)
2008年 “Paradise-Contemporary Art of The Far East ASIA”, Hedonism Community/MoonRiver (北京、中国)
2009年 Glass and Silver Group show “Daily life” gallery SEOKRYUWON (釜山、韓国)ASIA TOP GALLERY HOTEL ATR FAIR 09 from gallery idm (ソウル、韓国)
Silver-Glass-Spandex (テジョン、韓国)
2006~2010 SPACE YUI (東京)

2023.8.26(土)~9.10(日) 中田奏花展
ーサーチライー
中田奏花 油彩

会場風景 searchlight:old home
■展覧会について ■作家略歴
前、前回と逆光の人物を描き、我々が目にしている人や物は見えているようで実は見えていないのでは?
と疑問を投げかけた作品だった。
 今回もそれを踏襲していますが、今展ではサーチライトと題し、逆光の人物を照らしています。
見えていないものを照らすサーチライトでしょうか。
しかし果たして見えるでしょうか。
人は自分を含めて見えているところと見えていないところがあります。
物ごとにも同じことが言えます。
現代という複雑な社会に於いて、作家は絵を通じて人の判断の曖昧さを問います。     芽楽 
1996 東京都国立市生まれ
2022 愛知県立芸術大学 大学院美術研究科 博士前期課程 油画・版画領域 修了
現在 瀬戸を拠点に制作
【主な展示歴】
2022「SHIBUYA ART AWARDS EXHIBITION」ヒルサイドテラスアネックスA棟(東京)*入選
  「中田奏花 個展 窓のない」Gallery 芽楽(愛知)
2021「中田奏花 個展ーよく見えない」Gallery芽楽(愛知)
2019あいちトリエンナーレ連携プロジェクト 『U27 プロフェッショナル育成プログラム夏のアカデミー2019「2052年宇宙の旅」』アートラボあいち(愛知)


2023.8.26(土)~9.10(日) 原田雅子陶展
ーflowー
原田雅子 陶芸

    
 会場風景 オブジェ花器 マグカップ 
 ■展覧会について  ■作家略歴
  2018年初めて当ギャラリーに見えた際、展示の陶芸作品に感涙するのを見て感性の鋭さを感じた。後日陶芸家であることを知り、生い立ちから現在にいたる流れに興味を覚えた。
 幼少の頃、隣に住む声楽家の叔母から音楽、絵、詩等の話を聞いていたのが原点である。作曲家•ピアニスト高橋悠治氏と伯母の演奏もよく耳にしたが、音楽や絵から大きな影響を受けた。
 自身は対人関係で悩む時期が長く続いていたこともあり、20代後半頃陶芸に出会い心のよりどころとなった。創作の喜びを知った彼女は本格的に陶芸を学ぶために飛騨国際工芸学園に進み、今井兵衛氏の指導を受け、2006年学園修了後瑞浪に居を移しアトリエを築き制作を始めた。
 しかし制作技術に不安を覚え再度学ぶ為に愛知県立窯業高等技術専門校、多治見工業高校専攻科の両校で修業を重ねる。
まもなく、'13,'15,'17の女流陶芸展、'18伊丹国際クラフト展に入選、さらに'21菊池ビエンナーレに於いて奨励賞を受賞した。永く陶芸と真摯に向き合い、今実力の片鱗を見せ始めた作家の初個展、是非ご覧ください。(芽楽)
1966 埼玉県生まれ
2005 飛騨国際工芸学園生涯学習課程陶芸コース修了
2017 愛知県立窯業高校技術専門校製造コース修了
2017-2018 岐阜県立多治見工業高等学校専攻科で学ぶ 
<展覧会等>または〈公募展等〉
2013 第47回女流陶芸公募展 入選(同、14,16年)
2015 第49回女流陶芸公募展 T氏賞
2017 第51回女流陶芸公募展 NHK京都放送局賞
2018 伊丹国際クラフト展”酒器、酒盃台”入選
2021 第 9 回菊池ビエンナーレ展 奨励賞 ( 菊池寛実記念 智美術館 / 東京 )
2022「やきものの現在 土から成るかたち-Part XIX」 (ギャラリーヴォイス/ 多治見)
  
2023.9.23(土)~10.8(日) 作田優希展
ー即興の日々ー
作田優希 油彩

会場風景 シンギュラリティ
■展覧会について ■作家略歴
作田優希は名古屋芸術大学在学中、ドイツに短期留学した際、ドイツの森に感覚を震わせる体験したのをきっかけに、現在も森や樹木は表現の重要な要素となっている。卒業後京都市立芸術大学大学院に進み、終了後の現在も京都を拠点に活発な制作を続け、京都、大阪、神戸、名古屋で作品発表を続けている。最近は東京、台湾などでも発表するなど活動域を広げ,いずれも好評価を得ている。
 制作スタイルは年々少しづつ変化している。色数を集約し、構図もより大胆になり、作品に広がりと強さを増している。今展では日常散歩途上眼にする草花やすれ違った人物のシルエット、本や言葉から得たイメージを即興的にスケッチし、作品に取り入れたりしたいる。
 また言葉は作田にとって重要な要素である。2020年に「第23回ふくい風花随筆文学賞」入賞をきっかけに、自身のホームページでもエッセイを毎週綴るようになった。昨年からは各月ごとにテーマを設定し、文章を書く事に関しても試行錯誤を続けている。今展覧会では三巻めとなるエッセイ本を出展する。
 日常と制作が一体化し良いリズムを生んでいる今展の作田優希作品を是非ご覧ください。(芽楽)
2020 京都市立芸術大学大学院 美術研究科 修士課程 絵画専攻(油画) 修了
2018 名古屋芸術大学 美術学部 美術学科 洋画コース 卒業
主な展覧会歴: 2023  グループ展(京都岡崎蔦屋書店 GALLERY ENウォール) 京都
            個展 (CONCEPT STORE SEE?) 神戸
            日巡の風景 (グループ展、121 ART SPACE) 台北、台湾
            グループ展 (WHAT CAFE) 東京
        2022  個展(ギャラリー芽楽) 名古屋
            UNKNOWN ASIA 2022 (アートフェア、グランフロント大阪) 大阪
            Antidote for a Cipher (グループ展、CONCEPT STORE SEE?) 神戸
            個展 ( ギャラリー恵風 ) 京都
        2021 六甲ミーツ・アート芸術散歩 2021 神戸 ※他、名古屋・関西を中心に個展、グループ展多数参加
受賞歴: 六甲ミーツ・アート芸術散歩 2021 FM802 賞
     第 23 回ふくい風花随筆文学賞 入賞 (U30 賞 )

2023.9.23(土)~10.8(日) はちす・田中雅子人形展
人形異界語り
魔界はこんなにも、あったかい
はちす
田中雅子
人形

会場風景 妖面            吸血鬼
■展覧会について ■作家略歴
 はちす、田中雅子さんは母と娘、人形作家である。
以前観た二人の作品の印象は、喜びでも、悲しみでも、可愛さでもない、いかなる環境でも生き抜いていく強い表情だった。今展二人は異界、魔界を舞台とした。古来,各地にその世界はある。そこには怖いけど覗いてみたい生き物がいる。妖怪、鬼、河童、天狗、妖精・・等々。一見人間と見間違えるような生き物たち、見た目は異形だが、それぞれに
生まれ持った姿でしたたかに生きている。時には悪戯やつまみ食いもしたりユーモアもある。ここにもいかなる環境でも生き抜いていく強い表情があった。普段は全く違うテーマで作品作りをすることが多い二人が、異界・魔界というテーマを決め作ってきた作品たち、それぞれの世界をお楽しみください。(芽楽)
 はちす 
2010年 粧順人形教室にて人形制作を始める。
2015年 第7回全国創作人形コンクール 「かまきり」入選
2016年 第3回チームコヤーラ創作人形公募展  「トライデント」奨励賞
2018年 第4回チームコヤーラ創作人形公募展「蛙になった王子様」奨励賞

田中雅子
2010年 粧順人形教室にて人形制作を始める。
2014年 パーリーシェルドールコンクールinみえ:「道化」津市教育委員会教育長賞 受賞      
2016年 人・形展の公募展 「空賊」ぼらん・どぉる賞 受賞            
2017年 第12回人・形展参加 「赤い靴」三上りあん賞 受賞
2018年 田中雅子人形教室開講

2023.10.28(土)~11.12(日) 柴田麻衣個展
ーideologyー
柴田麻衣 平面
    
会場風景  ideology#13 
■柴田麻衣展に寄せて  愛知県美術館学芸委員  石崎尚   ■作家略歴
 
曖昧な境界線

今回の柴田麻衣の新作は、彼女の作品に親しんできた鑑賞者には驚きや戸惑いを与えるかもしれない。未完成のようにも思えてしまう描き込みの少なさや、再現的な描写とは程遠い不定形な絵具の跡。それらはコラージュ的あるいはデペイズマン的な、くっきりとした境界線によって区切られたイメージが併置された、従来の柴田のタブローの特徴とは大きく異なっている。
 どうやらこの変化の根底にあるのは、ロシアとウクライナを巡る現今の不穏な情勢にあるようだ。今まさに繰り広げられている争いを、これまでの紛争の歴史に連なるものとして絵の中に落とし込もうとする際に、以前とは異なる手つきが必要になったのだろう。アレゴリカルな画面構成は従来通りだが、出来事の近さから距離を取ろうとする意識が、画面の雰囲気を一新させたように思われる。
 国家と国家の間に引かれた国境線と、絵画平面上の境界線を無暗に混同するべきではないが、少なくとも柴田麻衣に関する限り、後者は前者の影響から逃れられないのだろう。     石崎尚
 1979  愛知県生まれ
2002  名古屋芸術大学版画専攻卒業
2004  名古屋芸術大学大学院美術研究科造形専攻同時代表現研究卒業
主な個展
2017 「重層する風景」第一生命ギャラリー・東京
2012.13 「Mai Shibata Exhibition」Oギャラリーeyes(大阪)
2011  「storja」ギャラリー芽楽(愛知)'13,'14,'17,'18,'19,'20,'21,'22,'23
2010  「through the grass」ギャラリーSUZUKI(京都)
主なグループ展
2023   愛知県美術館コレクション展
2019 「情の深みと浅さ」 ヤマザキマザック美術館・愛知
2018 「不透明なメディウムが透明になる時」電気文化会館・愛知

アーティストインレジデンス
2009  「International visual artists workshop」Remisen academy in Brande(デンマーク)
受賞
2013  「VOCA展 2013」奨励賞

パブリックコレクション
・第一生命
・愛知県美術館
  
2023.10.28(土)~11.12(日)   栢野紀文陶展
豊穣
 栢野紀文 陶芸 

    
     
 会場風景 急須        碗 
 ■展覧会について  ■作家略歴
  2005年の初個展以来今回11回目の個展を迎えます。これまでの様々な作品を画像で辿ってみました。大、中、小の皿類、湯呑、カップ、マグ等のカップ類、大小の碗類、注器類、ぐい吞み、徳利、片口等の酒器、茶碗、水指等の茶器、色々な形の個性豊かなオブジェ 等々実に様々な作品を観てきた。
 一貫して、素材は薄い黄色地、あらゆる作品にポップな色、形の絵が施してある。造形の美しさ、適度な軽さ、長年使っても飽きが来ない。長期間展示を続けている所以である。
 今展ではこれまでに連なる新たな提案の作品を数多く展示いたします。ご高覧よろしくお願いいたします。(芽楽)
  1971  岡山県生
1997  岡山大学教育学部美術教育研究科修了。
     滋賀県陶芸の森研修生、
     第35回朝日陶芸展グランプリ
1998  愛知県常滑市に移る。吉川正道氏のもとで
    修行(2004独立)
個展  全国各地で開催、
     当ギャラリーでは‘05、‘06,‘07、09、‘11,`12,'14,’16、18,'21 開催

2023.11.18(土)~12.3(日) 近藤千草展
ー水のおもさ、身体のおもみー
近藤千草 油彩、水彩

会場風景 水の中・光
 ■展覧会について ■作家略歴
水面に向かってもがいているでもない。
沈もうとするのに抗っているでもない。
その狭間の浮遊感を楽しんでいるかのようだ。

このモチーフを描くようになったのは学生時代まで遡る。自らも泳ぐのが好きだったが、プールの監視員をしたのがきっかけである。遊泳者を飽くことなく眺め、数多くのドローイングを重ねた。永くこのモチーフを描くうちに、人の表情や着衣なども排除し、ひたすら浮遊感、を追求してきた。

「ゆだねる心地よさ」を感じる絵である。

■作家メッセージ
水中に身体をゆだね、浮かび続ける、
沈みかける人を水彩で何枚もドローイングして、油絵で描いている。
この人たちがそのうちに、どこにいるのか、
いつなのか、何者なのかさえわからなくなってしまえばいい。
確かなのは、身体と水がここにあるだけ。  

近藤千草
2003   愛知県立芸術大学美術学部絵画科油画専攻卒業 卒業制作桑原賞
2005   愛知県立芸術大学大学院美術研究科油画専攻修了
2006   ホルベインスカラシップ 第21回奨学生
個展
2004  個展(名古屋市民ギャラリー矢田、名古屋)
2009 個展「Shift Cube vol.1」(文化フォーラム春日井)
2010 個展「Fresh 2010」(伊勢現代美術館、三重、伊勢)
2017  個展「とよたルミアールプロジェクト ―みなもの呼吸― 」(豊田市こども発達センター)
2021 個展「水に浮く人」(碧南市哲学体験村無我苑)
2023  個展「水のおもみ、身体のおもさ」(ギャラリー芽楽)
主なグループ展
2003  グループ展「美系優秀」(文化フォーラム春日井、春日井市)
2005  グループ展「絵の回路」(ギャラリーG、愛知)(2011まで毎年開催)
2020  グループ展「絵の回路」(愛知県立美術館 スペースX、名古屋)
2022  グループ展「芸術の隣人たち」(豊田市民ギャラリー)

2023.11.18(土)~12.3(日) 松永泰樹陶展 松永泰樹 陶芸

会場風景 ウサギ    斑彩の実
■展覧会について ■作家略歴
 松永さんの陶歴は間もなく半世紀にならんとしています。1977年に瀬戸窯業学校専攻科を修了の後、マレーシアとメキシコで夫々3年間の制作活動と陶芸指導の体験を持ち、帰国後、多治見市市之倉に工房を構え、全国各地で発表を続けています。
 当ギャラリーとのお付き合いは2006年から、今回で8回目の展覧会を迎えます。これまで夫々の個展で数多くの
意欲的な作品を観せていただきました。永い間に蓄積された技、持ち前の美意識、旺盛な探究心、遊び心に裏付けされた作品は、数多くの受賞と同時に多くのファンに支持されています。
 シャープさ、柔らかさ、温もりなど独特の素材感、シックな色彩感覚、吟味された美しいカタチの器やオビジェ、をお楽しみください。
1977年 瀬戸窯業学校専攻科修了後 マレーシアAw pottery 勤務
1981年 メキシコトルーカ陶磁器学校勤務
1985年 多治見市市之倉に「松永工房」開窯
◇陶磁デザインフォーラムせとグランプリ 日本クラフト展優秀賞 他
◇瀬戸藤四郎トリエンナーレ第1回第2回特別賞 (2013・2016)
◇美濃陶芸永年保存作品に選定(2017)
□個展 全国各地で多数開催、当ギャラリーでは2006年~今回8度目